2005年9月21日


今日の朝… 突然にワンコとの

別れが来ました




パン君3才、まだ まだ、若い

ワンコでした







事情があってピースで

しばらく、お預かりすることに

なりましたが…



日記には載せないでほしい

との事だったので


今日、初めて皆さんの前に

お披露目になりました





ピースには7月3日に来ました

ひどい虐待で、座って眠ることも

出来ない状態に



マユミちゃんとエリちゃんは

驚きました!




こんなワンコがいるなんて・・・



来る日も、来る日も何も反応しない

その、無表情さに…



何日たっても立ったまま眠る

その姿に…



パン君は、想像を絶するような所で

食べ物も、お水も満足に与えて

もらう事もなく…



泣いても、呼んでも無視され続けて

この、3年間を生きて来たと聞きました







ピースに来た時は体重が、たった

14キロしかないガリガリの骨が

見えるようなワンコでした




呼んでも、何をしても長い間

無視を、し続けてこられた事で



無反応で無感情な様子に

信じられない程のショックを受けました!





家の横の、細い細い路地にクーラーが

置いていて、その室外機の熱風が

噴出す前がパン君のおうちでした




飲み水も、食べ物もなくウ○チだらけで

散歩に連れて行ってもらうこともなく…



微笑みを一つもらうこともなく…



お腹がすいて、どんなに鳴いても

無視をしつづけられ…



パン君の前に飼われていた

”ワンコ”が同じような状況で

餓死したこともあり



見るに見かねた、ご近所の方々が

見つかると、怒鳴り散らす飼い主の

目を気にしながら



暗くなってから、こっそりパン君に

食事の「パン」を運んでいました



それで…



「パン君」と、呼ぶようになりました







色々なワンコを見てきたけれど…

こんなにも無感情なワンコは

初めてでした




狭い路地が窮屈だったのか…

ウ○チがいっっぱいで座ることが

出来なかったのか…



ピースに来てからの来る日も、来る日も

立ったまま寝ました




深い眠りに入って足が”ガクッ”っと

なっても、また 立ち直して

座ることなく、立ったまま…

何日もそうして寝ました




その、姿から パン君がどれほど

ひどい劣悪な環境にいたのか

もう、想像を絶しました! 



3年という年月はパン君に取って

長い長い、苦しい時間だったと思います




でも、一生懸命に生きた

かけがえのない時間だったと思います




マユミちゃんとエリちゃんは

毎日、本当に心を痛めました!




そして…


すこしづつ、本当にすこしづつ

もしかしたら、パン君と”友だち”に

なれるかも…って


そう、思いはじめてた、今日の朝

突然、パン君が大量の吐血をしました







急いで、クーラーをパン君に向けて

冷気をあてて、止血剤を飲ませて

安静にし、酸素を大量に送りましたが




9月21日朝8時40分パン君は

”虹の橋”へ旅たちました



7月3日から9月21日までの

本当に短い間の「ふれあい」でした







【フィラリア】がパン君の命を奪った

原因だっと思われます


これだけの吐血をすると言う事は

もう、肺をフィラリアの虫が破って、穴を

開けたのではないか思います



虐待をうけながらも頑張って

一生懸命に生きて…



そして・・・



”縁”あってピースに来てくれて

仲間が出来て…



初めて、ちゃんと自分を見てくれる

友だちが出来て…



お腹いっぱい食べられるようになって

”お水”が好きな時に飲めるようになって



これから、幸せになって行くワンコだった

パン君…







マユミちゃんとエリちゃんは

悔しくて、悔しくてたまらないけど…


せめて、フィラリアの予防を

してくれていたら

そう、思うと悔しくてたまらないけど



パン君は、きっと マユミちゃんや

エリちゃんが、そんな風に思う事…

悲しむよね!







マユミちゃんとエリちゃん

僕は命の限り、一生懸命に生きたよ



だから…



悲しまないでね、泣かないで…って

パン君は、きっと そう、言うよネッ!




これから、最終便の船でパン君を

預けた方が連れにきます






もう、このままの、お別れになって

しまうかも知れないけど



パン君、いつか また

必ず会おうね♪



2005年9月21日朝8時40分 死去






パン君