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「ゆびとま」社長、逮捕の元組長だった
2007/02/18

 中国新聞などによると、東京都港区のコンピューター関連機器製造会社「アドテックス」の資産処分に関連し、民事再生法違反容疑で同社元執行役員・下村好男容疑者(45)が17日逮捕された。

 同日昼ごろから、複数のブログが同容疑者の関連情報を発信し始めた。

 逮捕された下村容疑者は、300万人以上の会員を誇る同窓会サイト「この指とまれ!」(通称:ゆびとま)を運営する「株式会社ゆびとま」の代表取締役でもある。逮捕状が出された菊地大輔容疑者(31)と前田大作容疑者(51)も同社取締役だ(「株式会社ゆびとま」会社概要)。

 「この指とまれ!」は、小久保徳子氏が1990年に開設した「元祖SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)」とも言えるサイト。自分の出身学校に登録すると、登録されている同じ学校の出身者に連絡が行き、同窓生のネットワークを広げることができる。2000年には「日経インターネットアワード」の特別賞を受賞。01年には小久保氏が「日経ウーマンオブザイヤー2001」を受賞している。

 小久保氏は06年2月、長崎県知事選挙に出馬したものの落選。出馬前には小久保氏は「株式会社ゆびとま」の取締役名誉顧問になり、現場からは離れていた。現在、同社の経営には全く関与していない(関連記事:ザ・選挙 長崎県知事選選挙結果)。

 「ゆびとま」サイトによると、現在の会員は358万83人(18日午前0時現在)。逮捕された社長が元暴力団関係者だからといって「個人情報が悪用される」と考えるのは性急かもしれない。だが、特に有料コンテンツ利用者は、請求書の金額をチェックしたり、メールアドレスの変更を検討する必要があるだろう。

 今後「この指とまれ!」サイトの存続だけではなく、個人情報の扱いが大きな問題となるのは必至だ。

(安曇信太郎)

同窓会サイト「ゆびとま」

















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[24847] 「ゆびとま」について
名前:安曇信太郎
日時:2007/02/18 12:20
澤崎さん、コメントありがとうございます。
私は、小久保さんが創設したあとの「ゆびとま」は非常にまともで素晴らしい理念の下に運営されていたと思います。
問題は、下村容疑者が実権を握るようになった背景で、私は「ゆびとま」が経営不振につけ込まれたのではないかと見ています。
「とんでもない会社だった」と読めてしまったら、私の筆力不足です。「とんでもない会社になってしまっていた」が正解ですね。その点は私のブログで多少書いてあります。

SNSに関しては、SNSの概念が生まれる前から「ゆびとま」はあったわけですから、そのままSNSに含めるわけにはいかず、「元祖」とわざわざ頭につけました。SNSには「開放的会員制」のMySpaceもありますし、「元祖SNS」と実際に言われているわけですから、良しとしてくださいませ(^^)
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[24845] ゆびとまは元々そんな会社じゃなかった
名前:澤崎一幸
日時:2007/02/18 12:05
安曇記者。私が聞いた話では、下村氏が経営にタッチし始めた数年前から、元からいたスタッフがその強引な経営に反発して辞める、ということが相次いでいるそうです。
 安曇記者の書き方だと、「『ゆびとま』は実はとんでもない会社だった!」と読めてしまうのですが。乗っ取ったアドテックスこそ問題じゃないんでしょうか?
 それと、閉鎖的会員制であるゆびとまですが、これをSNSに含めるかどうかとなると微妙だと思うのですが。
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