Q:よろしくお願いします。TBSです。今日、環境、エコの先進施設を三つ視察されましたけど、まずご感想をお願いします。
A:そうですね。省エネ技術、IEA(国際エネルギー機関)のエネルギー効率によれば世界一、それが日本の技術力ですから。今の新しい地球温暖化、地球環境に合わせてさらなる技術革新をやっていかなければならない。その先頭に立つのが日本。そういう現場を支えている技術というのを今日、見せてもらった。
東洋ガラスのあのガラスを作る技術は、やっぱりすごいよね。1週間までかけてできていたものを0コンマ5秒で同じ効果を出し切ります……なんていうのにはじまって、冷暖房の中に特殊なスラリー入れて、いきなり冷暖房効率は60%なんていうのとか、今日この内容にしても、すべて太陽光を入れるとプラスマイナスゼロにしますとかいうような技術の先端を支えているっていう現場を見ないと、やっぱりきちんとした実感がわきませんから。
こういったものを見たうえで、少なくともこの6月に世界のCOP15(国連の気候変動枠組み条約第15回締約国会議)がいろいろ今やろうとしている中期目標、2020年までのやつを出すんですが、それに当たって今、いろいろパブリックコメントいただいたりしていますんで、そういったものの参考にする意味では非常に今日、有意義だったと思います。
Q:総理、朝日新聞です。中期目標ですが、斉藤環境大臣はかなり高めの目標を考えていらっしゃいますけど、改めて総理のお考えというのはいかがでしょうか。
A:何回も同じことを言ったと思います。中期目標というものを出すに当たっては実現可能であること。あごだけ言うなら新聞と同じになっちゃいますから、政治家がやる場合は現実というものをやらなくちゃいけませんので、きちんとした実行可能なもの、かつ前回の議定書の反省に立てば、主要排出国のアメリカ、中国、インドなどなど、主要排出国はこれに参加してくれること。そしてきちんと各国が公平に分担をしてもらえるような話にしないと、一つだけが頑張ってあとは何もしないという話にならんと思いますんで。実現可能なものという話が大事なところです。
Q:北朝鮮の問題なんですけれども、北朝鮮が長距離ミサイル発射準備を進めている兆候があるというふうにアメリカのCNN、韓国の聯合ニュースが伝えています。国連で核実験に対する対応を協議している中でのこうした動きというか、情報なんですけど、この件に関する現在の総理、日本政府の認識と、今後の対応をお聞かせください。
A:(せき込む)ごめんなさい。長距離ミサイルの発射準備をして、それがどういう段階にあるかということをこの場で、いわゆる情報を明らかにすることはありません。国連という、安保理というのは国際世論の声が出てくる場ですから、その国際世論というものに対して北朝鮮がどうそのメッセージを受け止めるか。これは北朝鮮が今後、国際社会の中でやっていくうえで大事なメッセージをぜひ、聞き間違えないようにしてもらいたいと思っています。
Q:総理、日本テレビですけれども、菅選対副委員長が札幌で講演しまして、解散は遅い方がいいと、常識的に考えると8月以降だというふうに述べています。総理は菅さんと頻繁に会われていますけれども、菅さんの認識は総理と同じということでよろしいでしょうか。
A:はあ、あのー、同じことしか聞かない、答えない質問を何回も言葉を変えて聞かれても意味がないと思いますんで、あなたも言わされてるんだったら、かわいそうだと思って同情してあげるけれども、ね、そうでもないんだったら答えは昨日と同じです。昨日申し上げたじゃないですか。
Q:総理、毎日新聞です。
A:あなたも同じこと聞かないでね。
Q:別の案件です。
A:ハッハッハッハッハ。
Q:北方領土の件ですけれども、昨日、モスクワでの各国大使への信任状の奉呈式でロシアのメドベージェフ大統領が「日本がロシアのクリル諸島への主権に対して疑いを差し挟む試みというのは受け入れられない」と述べました。これは、総理が国会で「ロシアによる不法占拠が続いている」という発言をされたことを意識しての発言だとの指摘が出ていますが、これに対する総理の受け止めと、7月の首脳会談への影響をどう考えているか、お願いします。
A:クリル諸島、北方四島へのソ連邦の不法占拠が続いている、昭和の初め、日本が独立した昭和27年から以後、ずーっと同じことしか言ってない。あなたの生まれる前から同じ話しかしていない……という事実を知らないはずはない。私はそう思っています。
従って、今このその発言が急に取り立てて言ったわけでもない。前から言われている、日本政府が言った公式見解ですから、それを私が改めて言ったからと言ってというようなことで、ごちゃごちゃすることはありませんから、7月の20……7月の7日か……の北方、ああごめんなさい、イタリアで行われるサミットで、それによってロシアと日本、私とメドベージェフとの間で特段、それによって話がこじれるということはありません。
2009年5月30日