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盧前大統領葬儀:ソウル広場などで「ろうそくデモ」も

 29日、故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領のひつぎが告別式と路祭(ひつぎを送り出す儀式)を終え、京畿道水原市の火葬場「蓮華荘」へ向かった後も、ソウル広場や太平路一帯には多くの人々がそのまま残り、故人を悼んだ。一部の市民団体のメンバーたちは、李明博(イ・ミョンバク)大統領や政府を非難するシュプレヒコールを上げ、デモを繰り広げた。

 この日、ソウル駅から三角地まで、盧前大統領のひつぎに付き添った人々の数は約3万5000人(警察の推計)に達した。彼らは午後4時30分ごろ、ひつぎが水原の蓮華荘へ向かい、視野から完全に消えるまで見送り続けた。地下鉄4号線の淑大入口駅を過ぎ、三角地駅へ続く4車線の道路を埋め尽くし、ひつぎに付き添って歩いた。一部の市民は「李明博は退陣せよ!」「盧武鉉を生き返らせろ!」などと口々に叫んだ。

 ソウル広場一帯ではこれまで、警察がデモを取り締まるため、一般人の接近を許可しなかったが、路祭を前にこの日朝7時40分から開放された。そして路祭が終わった後、ソウル広場一帯では反政府集会が散発的に行われた。午後3時20分ごろ、広場の南側では、一部の市民団体のメンバーらが市民たちに「MB(李大統領) OUT」と書かれたビラを配った。警察は戦闘警察隊(機動隊)の移動用バスをソウル広場の南東側に止めようとしたが、自ら用意した中継車を止めた一部の市民団体のメンバーらが「警察がまたバリケードを築こうとしている」と強く反発した。

 夜7時20分からソウル広場で行われた「ろうそく文化祭」には7500人(警察の推計)が参加した。参加者たちは政府に対し、国民への謝罪などを求めた。また、この日夜、ソウル広場には「みんな一緒に」「公共労組(全国公共サービス労働組合)」「保健医療労組(全国保健医療産業労働組合)」「全教組(全国教職員労働組合)」などののぼり旗が登場した。

 一方、ソウル市議会と旧ソウル市庁舎本館の間の太平路では午後3時から、「ろうそく市民連席会議」など、反政府の市民団体のメンバー約3000人が10車線の道路を占拠して警察と対峙(たいじ)し、政府や李大統領を強く非難した。

 デモ隊は夜9時20分ごろに解散したが、一部のメンバーは車道上のあちこちに集まり、深夜まで座り込みを続けた。

ビョン・ヒウォン記者

イ・ジェジュン記者

【ニュース特集】盧武鉉前大統領死去

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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