小沢一郎・前民主党代表の政治団体を巡る違法献金事件で、政治資金規正法違反罪で起訴された小沢前代表の公設第1秘書・大久保隆規被告(47)が26日、3月3日の逮捕以来、84日ぶりに保釈された。
東京地裁は25日、大久保被告の保釈を認める決定を出し、大久保被告は保釈保証金1500万円を納付したが、検察側は「証拠隠滅のおそれがある」などとして準抗告。同地裁の合田悦三裁判長は26日、準抗告を棄却する決定をした。
大久保被告は黒のスーツ姿で午後6時過ぎ、東京拘置所の通用口に姿を見せた。拘置所職員と集まっていた報道陣にそれぞれ頭を下げた後、迎えに来た乗用車に乗り込んだ。
大久保被告は弁護人を通じ、「問題とされている政治資金に関しては、適切に処理し、正しく記載したものであり、法を犯す意図など毛頭なく、やましいことをした覚えはありません」などとする談話を出した。