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【国際】

韓国「保革対立」再び 野党、前大統領自殺の責任追及へ

2009年5月30日 朝刊

 【ソウル=築山英司】韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の国民葬が執り行われた29日、ソウル市内の中心部は約18万人(警察推計)の市民で埋め尽くされた。野党民主党は6月国会で盧氏自殺の「責任論」を持ち出し、李政権や与党ハンナラ党に攻勢をかける構えだ。韓国社会の抱える「保革対立」が再び先鋭化する可能性が出てきた。

 李明博(イミョンバク)大統領夫妻が献花に立った際、参列した民主党議員が「謝罪しろ」と叫びながら飛び出した。議員は取り押さえられたが、李大統領の表情は式典の間硬かった。

 通信社、聯合ニュースによると、丁世均(チョンセギュン)民主党代表は、記者懇談会で「責任を取るべき人々がいる」と6月国会で盧氏が自殺した件を取り上げることを示唆した。同党は大統領の謝罪を勝ちとるとともに、不正資金疑惑の捜査関係者の解任決議案の提出を目指しているとみられる。

 一方、ハンナラ党は前大統領自殺を「政争の具」にしないと警戒する。同党関係者は「今はとにかく低姿勢でいる」と打ち明けた。

 

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