社会
「年収110万。貯金無理」 非正規苦しむ春闘
非正規社員の待遇改善を求めて署名活動をする組合員ら=神戸市中央区、JR元町駅前(撮影・峰大二郎) |
正社員の定期昇給確保もままならない不況下での春闘。いっそう厳しい立場にある非正規社員や臨時職員の待遇改善を、郵政グループ会社の組合や、西宮市職員労働組合が訴えている。(小西博美)
「なくそう!ワーキングプー」。プラカードを手にした郵政産業労働組合(郵産労)神戸中央支部の組合員二十人が、日本郵政の社長に提出する署名への協力を、JR元町駅前で呼びかけた。
郵政グループ会社の非正規社員は、全国で約二十一万人ともいわれる。同支部の組合員は約百人で、非正規が六割を占める。春闘では正社員のベースアップに加え、非正規の時給を二百五十円引き上げて千円以上とすることや、正社員登用の条件緩和も要求に掲げた。
同支部によると、郵便物仕分けなどの仕事は時間給七百八十円から習熟度で九百二十円まで上がる。近年は、勤務日数や時間が減らされることが多く、年収二百万円に満たない人が大半という。
勤務歴六年の男性(26)は現場管理を任され、習熟度も最高ランクだが、年収は約百十万円。「正社員並みの仕事をしているのに、この給与では貯金もできない」と嘆く。同支部の成山太志(ふとし)支部長は「グループの非正規社員はほとんどがワーキングプア(働く貧困層)。実態を広く知ってもらい、待遇を上げたい」。
一方、西宮市職労は、臨時職員や保育士、調理員など七つの非正規労働者の組合と共闘する。今春闘で、臨時調理員の日額賃金の2%増を実現した。市職労の坂(ばん)好夫執行委員は「熱意も仕事内容も同じなのに、あまりに違う給与は見過ごせない」と話している。
(3/14 09:57)
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