黒いページ企画54
史上初のノークリック詐欺、始まる
少し前に話題になった、ソフトバンクの電話帳バックアップ、非利用者にもパケット料課金というネタが、大きく羽ばたきました。
なんと、ソフトバンクの夏モデル、デフォルトで「自動バックアップ」がONにだそうです。
S!電話帳バックアップに契約していなくても、購入時には、端末設定の自動バックアップがONになっているとのこと。
つまり、ただソフトバンクの端末を購入しただけで、利用者に一切の確認なく、勝手にパケット通信を行い、その料金を請求するという、驚異的な詐欺システムが導入されたことになります。
史上初のノークリック詐欺です。
Y!ボタンによるワンクリック詐欺なんて目じゃありません。利用者の操作ミスをただ待っているY!ボタンワンクリック詐欺とは違い、あらかじめ端末に勝手に通信する設定を入れてあるんです。利用者の操作ミスさえ不要で、いくらでも課金し放題のノークリック詐欺。
しかも、全端末がデフォルトでON設定だというのですから、極めて意図的かつ極めて悪質です。最初から、利用者を騙す、騙されているほうにそのことをさえ気づかせない、ということを企図していることが明々白々です。メーカが設定間違っちゃった、のではなく、最初からソフトバンクがソフトバンクの方針としてこのようにせよ、と指示しているのです。
ここまで大規模な組織的犯罪がかつてあったでしょうか。
期待被害者数は2000万を超えます。全てのソフトバンク利用者、あるいは、未来の加入者が、新規、機種変で端末を購入しただけで、詐取開始です。
しかも、もし騙されたといわれても、「ちゃんと説明しなかった販売店が悪い」と逃げることが出来ます。逃げ道まで周到に準備された、究極の詐欺です。
いくらなんでもやりすぎだとは思うんですけど、世間にこれが知られるようになるまではまだまだ時間がかかりそうですね。被害者はどんどん増えていくでしょう。その間に、ソフトバンクはこのノークリック詐欺により悪銭を全加入者からもぎりとり続け、生き抜いてしまうでしょう。現在ソフトバンクが直面している経営の危機は、本来市場原理からは退場を迫られているということを意味しているのに、市場原理の効かない犯罪的手段で延命を図る企業。それがソフトバンクの姿、ということです。
またどっかのニュースサイトが大々的に取り上げてくれないかなぁ。学生に営業させてた事件みたいに。
新情報!
手動で自動バックアップの設定をOFFにしても、端末の「ネットワーク自動調整」を行うと、勝手に自動バックアップONに直されてしまう設定になっているらしいです。
ネットワーク自動調整というのはソフトバンク独自の謎の機能で、サービス的には何もやっていないのですが、バッテリ切れで電源が切れちゃった後、フリーズしてリセットした後、バッテリを交換した後などにかなりの確率で起動されます。
電源投入時に「ネットワーク自動調整を行いますか」というメッセージが出て、「YES」を選ばないとほとんどの端末機能が使えなくなります。
また、ネットワーク自動調整は、ネットワーク側からの設定でいつでも起動させられ得ます。簡単に言えば、ソフトバンク側から端末に対して「自動調整を起動しろ」と命令することが出来るわけです。
すなわち、加入者がいくら「自動バックアップOFF」にしてノークリック詐欺から自衛しようとも、強制的にネットワーク自動調整を起動させることで、自動バックアップ=ノークリック詐欺を何度でも蘇らせることが可能ということです。
この、ネットワーク自動調整による強制的自動バックアップ有効化、本当でしょうか。本当だとしたら、本当にやばい気がします。
トップに戻る