ビッグマウス連発 和毅「叩きつぶさんと」
計量を無事終えマッスルポーズを取る雲林龍広(左)と亀田和毅
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亀田3兄弟の三男・和毅(ともき、17=亀田)が、初の日本人対決を前にビッグマウスを連発した。バンタム級6回戦の前日計量が29日に都内で行われ、和毅はリミットを100グラム下回る53・4キロ、対戦相手の雲林龍広(28=勝又)も53・1キロで一発パス。日本での試合は昨年12月以来の和毅は、WBC同級王者・長谷川穂積(28=真正)を「問題にならない」と言い切るなど自信タップリだった。
世界戦での反則騒動以来、すっかり大人の対応が身に付いた興毅と大毅の兄2人に代わり、“らしさ”あふれる出陣式となった。計量をパスした和毅が、高ぶる胸の内をビッグマウスに乗せて吠えた。
「あしたは世界のボクシングを見せんとな。世界に行くために、こんな相手におちおちしとれん。叩きつぶさんと」。昨年12月以来となる日本での試合はプロ7戦目で初の日本人との対決。だが、気にする様子は全く見られない。「日本人とスパーリングで何回もやってるし。それに誰が相手でもオレは逃げへん」と啖呵(たんか)を切ると、「普段(のスパー)通り動けたら、長谷川だって問題ならんで」とまで言ってのけた。長谷川とはもちろん、現在8連続防衛中で、国内最強の呼び声高い世界王者・長谷川穂積。同じバンタム級で意識する相手なのか、今や世界にも敵なしの王者を挑発するような発言に自信が込められていた。
口ばかりではない。実力でも「3兄弟で最強」の期待を背負う。2年前から家族と離れ、メキシコ市で海外修業に励む。スタイルは高いガードの亀田流ではなく、ジャブをついてスピードで勝負するオーソドックス。亀田家には欠かせないKO宣言もせず「どうしても一発狙いになるし、ボクシングはタイミングやから」と冷静に持論を展開した。対戦相手の雲林を挑発する行為もなし。自身初の6回戦へ向け、ビッグマウスで自分を高揚させるあたりに大物の風格が漂った。
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