計量を終え健闘を誓い合う亀田和毅(右)と雲林=後楽園ホール
「プロボクシングバンタム級6回戦」(30日、江戸川区スポーツセンター)
初の日本人対決に臨むボクシングの亀田和毅(17)=亀田=が29日、都内で計量を行い、ビッグマウスをさく裂させた。リミットを100グラム下回る53・4キロでパスし「日本人対決?世界にいくのに、こんな選手とええ勝負してたらしゃあない。たたきつぶさんとな。それだけや」と、ふてぶてしく言い放った。
ビッグマウスはとどまるところを知らず、さらにヒートアップ。今回、充実したスパーリングがこなせたといい「スパーリングだったら、長谷川(WBCバンタム級王者)も問題にならへん。あとはキャリアだけ。キャリアを積んで、オヤジがゴーサインを出したら世界や」と、一気にまくしたてた。
もっとも、口の方とは裏腹に戦略は慎重だ。前回、4月の試合で連続KO勝ちがストップ。KOが途切れた最大の要因に「狙い過ぎ」を挙げ、今回は「KOは狙わない。判定でいい。KOを狙うと一発になってまうし、試合が無駄になる。自分のボクシングが6ラウンドできればいい。いい内容で勝ちたい」と、最後は殊勝に締めくくった。