美濃輪にキン肉バスターを放つキン肉マン=JCBホール
人気漫画「キン肉マン」の生誕30周年を記念したプロレスイベント「キン肉マニア2009」が29日、東京・JCBホールで行われた。キン肉マンと、ミノワマンこと美濃輪育久(33)の一騎打ちや、おなじみの超人が、プロレスラーの中西学(42)、永田裕志(41)、大森隆男(39)、男色ディーノ(32)と組んだ超人タッグトーナメントという現実と空想の壁をブチ破ったカードが実現。超満員のキン肉マニアを狂喜させた。
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本物のキン肉バスターが投下された。美濃輪に、おきて破りの逆キン肉バスターを食らったキン肉マンはカウント2ではね返し、コーナーに乗せられて再びキン肉バスターを繰り出される大ピンチで「火事場のクソ力」を発揮した。
美濃輪を突き落とすと岩石落とし2連発で痛めつけ、キン肉バスターを発射。カウント1で返されたが、延髄斬りからダメ押しのキン肉バスターで3カウントを奪った。
自分にあこがれて超人を目指す美濃輪に、キン肉マンは「私に弟がいたとしたら、君みたいなヤツなんだろう。オレも頑張るからお前も頑張れ」とエール。原作コンビ・ゆでたまごの原作担当・嶋田隆司さんは「(キン肉マンの次戦は)ブロック・レスナーとかいいんじゃないか。対悪魔将軍も見たい」と次回開催に意欲を見せた。
超人タッグトーナメントは永田、カナディアンマン、スペシャルマン組が中西、アシュラマン、サンシャイン組を決勝で破って優勝。空想と現実の交錯したイベントは、大成功で幕を閉じた。