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「韓国経済、英国発の金融危機にも耐えられる」

 企画財政部の許京旭(ホ・ギョンウク)第1次官は29日、英国発の「第2次金融危機」が訪れても韓国経済は十分に耐えられると主張した。

 許次官はこの日、ラジオ番組に出演し、「英国経済が低迷しているのは事実だが、それが大きな危機につながる可能性は現時点では低い、というのが世界的な評価だ。(英国で金融危機が発生して)韓国から英国に資金が流れても、その衝撃には十分に耐えられると思う」と話した。

 許次官は、韓国の金融企業が英国から借り入れた資金は330億ドル(約3兆1500億円)に上るが、満期まで日数が残っており、英国で金融危機が発生したとしても、一気に流出することはないと説明した。また最近、韓国の国際収支が黒字であるのに加え、外貨準備高が2100億ドル(約20兆円)程度残っているため、英国発の金融危機を過大評価してはならないと述べた。

 許次官のこうした発言は、このところ英国経済に関連した否定的な見通しがささやかれる中、英国発の「第2次金融危機」が発生する可能性がある、という観測が出ているためだ。今月21日、国際信用評価会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、英国の公債が昨年末、国内総生産(GDP)の49%水準から今年4月には53%まで上昇したため、英国の国家信用等級を「安定的」から「否定的」に引き下げた。現在、最高水準である英国の国家信用等級(AAA)が今後格下げされることもあり得るという意味だ。これは、1978年にS&Pが英国の等級を評価し始めてから初めてのことだ。

金正薫(キム・ジョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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