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遊牧民族の水場争い激化、244人死亡 スーダン

2009年5月29日20時16分

 【ナイロビ=古谷祐伸】スーダンからの報道によると、スーダン中部の南コルドファン州で、二つの遊牧民族が数日間にわたって戦闘となり、28日までに244人が死亡した。家畜などが飲む水をめぐって争いとなったという。

 ロイター通信などによると、衝突したのは、南コルドファン州とスーダン西部のダルフール地方との境界付近で遊牧生活をしているミッセリアとリゼイガトの両民族。23日ごろに始まった小競り合いが本格的な戦闘に発展し、双方合わせて169人が死亡した。さらに26日に仲介に入った警察が、リゼイガトの騎馬部隊約3千人の攻撃を受け、75人の死者が出たという。

 南コルドファン州は乾燥した地域で、綿花栽培や家畜飼育が主な産業。05年まで22年に及んだ南北内戦の主な戦場にもなり、世界最悪の人道危機と呼ばれる紛争が続くダルフール地方にも隣接、不安定な情勢が続いている。

 今月、州知事に就任したハルーン氏は、ダルフール紛争での人道に対する罪などで国際刑事裁判所から逮捕状が出ている。

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