2009.05.28 Web posted at:  13:35  JST Updated - CNN
USA

米大統領選で火花散らした弁護士、同性結婚の容認で協力

(CNN) 米カリフォルニア州の同性カップルが27日、昨年秋の住民投票で可決した婚姻を男女間に限定する条項案の差し止め要求訴訟を起こした。この訴訟でカップルの弁護を務める2人は、2000年の米大統領選挙で再集計の混乱が生じた際に、ブッシュ陣営とゴア陣営で火花を散らした弁護士。「政敵」とも言える2人が協力し、同性結婚が認められる状況を目指す。

2000年の大統領選ではフロリダ州の得票結果をめぐり、疑問票の扱い手集計について、連邦最高裁が判断を下す事態になった。その際、ブッシュ陣営とゴア陣営の弁護士を務めたのが、テッド・オルソン氏とデイビッド・ボイズ氏。2人は法廷で激しい弁論を闘わせた。

しかし今回は、昨年秋の住民投票で可決された婚姻を男女間に限定する条項「プロポジション8」に対して反対する立場で協力する。カリフォルニア州は昨年、最高裁の判断に基づいて同性結婚を認め、5月から同性カップルに結婚証明書を配布した。この証明書は1万8000通ほど発行されている。

一旦は同性カップルの婚姻が認められたものの、秋の大統領選挙と同時に実施された住民投票では、プロポジション8が小差で可決された。

オルソン弁護士は、「我々2人の弁護士は、政治的には真反対の意見だが、今の時代の最も重要な問題のひとつを解決するため協力していく。今回の問題については、リベラルと保守、民主党と共和党といったものではない」との声明文を発表。

ボイズ弁護士も、「合衆国憲法の下、すべての米国人は平等である。自分が愛する相手と家族を作り上げる権利ほど基本的な権利はない」と述べている。

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