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ロシア大統領、北方領土で日本批判 「主権を疑問視」

2009年5月29日20時44分

 【モスクワ=副島英樹】ロシアのメドベージェフ大統領は29日、クレムリンで行われた日本などの新任駐ロ大使の信任状奉呈式でのあいさつで、北方領土問題に言及し「(北方四島の)ロシアの主権を疑問視する日本の試みは交渉継続を促すことにはならない」と述べて批判した。

 メドベージェフ大統領は四島への主権の疑問視は「一方的で、法的な枠を超えた、受け入れられないものだ」と指摘。「東京(日本)で適切に状況を判断し、正しい決定をするよう望む」と語った。

 麻生首相がプーチン首相と会談した後の今月20日、参院予算委員会で「北方四島ではロシアによる不法占拠が続いている」と発言したことを念頭に置いているとみられる。

 信任状奉呈式には河野雅治大使ら12カ国の大使が出席。大統領は各国それぞれについてコメントしたが、日本への批判は際立っていた。

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