[ヤンゴン 27日 ロイター] ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが国家防御法違反の罪に問われている裁判で、特別法廷は27日、スー・チーさん側の主な証人申請を却下。弁護士によると、29日にも判決が言い渡される可能性があるという。
有罪の場合、スー・チーさんには最長で禁固5年の刑が科されるが、証人申請の却下により、スー・チーさんが有罪となる可能性がさらに高まってきた。
特別法廷は、スー・チーさん側が申請した証人4人のうち、スー・チーさんが書記長を務める国民民主連盟(NLD)幹部のウィン・ティン氏や同党副議長のティン・ウ氏ら3人を却下。検察側は23人の証人が認められており、スー・チーさんの弁護士は「非常に不公平だ」と批判した。
またNLDは、スー・チーさんが法廷に提出した書面を公開。この中で、スー・チーさんは軍政側の警備不備を指摘。「わたしだけが訴追されたという事実が、この手続きの不公平さを示している。わたしは問われている罪を何も犯していない」と訴えた。