病院で娘2人の点滴に異物を混入したとして、殺人と殺人未遂容疑で逮捕された無職高木香織容疑者(36)=岐阜県関市=について、京都地検は29日、傷害致死と傷害の罪で起訴した。
裁判員裁判の対象となる。殺意の認定が困難と判断し、殺人罪の適用は見送った。
高木被告は地検の調べに「看病生活が快適だった」などと供述。専門家は、わが子を病気にして注目を集めようとする児童虐待「代理ミュンヒハウゼン症候群」の特徴に重なると指摘していた。地検は鑑定留置し、刑事責任能力を認める結果を得ている。
地検は起訴時の認否を明らかにしなかった。
起訴状によると、高木被告は2006年3月-5月、岐阜大病院(岐阜市)で四女の点滴に水道水を混入し死亡させ、昨年末には京都大病院(京都市)などで五女の点滴にスポーツ飲料などを混入したとされる。
京都府警によると、高木被告は死亡した次女、三女への混入も認めており、三女について立件する方針で捜査している。
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