あらすじ
姑・たまき(野際)に従い、嫁としても若おかみとしても奮闘する朱美(田中)。 :左から、野際陽子、田中好子
浅草の老舗料亭「鬼の家」。若女将の鬼島朱美(すみ)(田中好子)は、大女将であり姑でもあるたまき(野際陽子)に従い、日々忙しく働いていた。ある日、たまきは日課のウォーキング中に転倒し病院に運ばれ、検査入院をすることになった。店のすべてを取り仕切っているたまきが不在となると、営業がままならない。大旦那の周平(伊東四朗)と主人・龍太郎(村田雄浩)は、朱美に任せようと話すが、たまきはそれを認めず、帳簿類を税理士の木村(桐山浩一)に預けてしまった。その木村から、朱美らは店の経営状態がかなり悪いことを知らされる。
たまきが退院して家に戻ってきたところで、店の立て直しについて家族会議が開かれた。朱美や龍太郎は、ランチを始めるなど新しい展開が必要だと前向きに提案するが、たまきはへそを曲げてしまい、最後は朱美と言い争いになってしまう。その日の午後、長男の樹一(内田朝陽)が大学の後輩だという女性・田中智(原田夏希)を連れてきて、結婚を宣言。智は学生で、妊娠していると言う。驚き慌てる朱美らをよそに、たまきはあっさり承諾し、智が同居することを決めてしまった。話はとんとん拍子に進み、樹一と智は入籍し、智の引っ越しも済んだ。朱美は智に店の仕事、嫁としての務めを教えようとするが、たまきは「身重なんだから」と智をかばう。意気投合しているたまきと智の様子にいらつく朱美の様子に龍太郎はおろおろするばかり…。