九州工業大(北九州市戸畑区、若松区、福岡県飯塚市)が28日、創立100周年を迎え、北九州市小倉北区のホテルで記念式典があった。他大学や文部科学省、関係のある企業などから約750人が参加した。
式典で下村輝夫学長が「今後も教育と研究を通じて次世代産業の創出、育成に貢献したい」と抱負を語り、麻生渡県知事は「九工大がなければ地域の工業の発展はなかった」とあいさつした。
内閣府総合科学技術会議常任議員で元東京工業大学長の相沢益男さんが「イノベーティブな日本を創(つく)る」と題し記念講演した。
九工大は1909年、筑豊での炭鉱経営で財をなした安川敬一郎が私費を投じて私立明治専門学校として戸畑で開校。戦後の49年に国立九州工業大学となった。私立を起源とする国立大は全国で九工大だけ。
=2009/05/28 西日本新聞=