ニュース: 政治 RSS feed
【党首討論】民主「反転攻勢のきっかけ」 与党「政権担当能力に疑問」 (1/2ページ)
民主党の鳩山由紀夫代表が27日、代表就任後、初めて臨んだ麻生太郎首相との党首討論を受け、同党には、西松建設の違法献金事件の影響で、国会運営をめぐり、政府・与党に主導権を握られていただけに、「反転攻勢のきっかけになる」(幹部)との声が出ている。これに対し、政府・与党では、鳩山氏の政策論争に具体性が欠けていたとして、民主党の政権担当能力を疑問視する声が相次いだ。
鳩山氏は党首討論終了後、菅直人代表代行から「完勝だ」と話しかけられ、口元に笑みを浮かべた。
その後、党本部で記者団に、首相との「第1ラウンド」を終えた感想を問われ、「首相はきちんと答えてくれなかった。合格点はあげられない」と、首相の対応を批判した。
党首討論では、自身が政治理念としている「友愛社会」の構築に意欲を示すとともに、首相の政権運営を「上から目線だ」と批判。そのうえで、民主党の金看板である「官僚政治の打破」を訴え、政権交代の必要性を強調した。
前回の代表時代(平成11〜14年)に、故小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎の3氏と党首討論をこなしており、鳩山氏にとって麻生氏は4人目となる。いまひとつ迫力に欠けるとの見方もあった鳩山氏だったが、「年をとったし経験もあるので、議論を楽しむことができた」と党首討論を振り返った。
渡部恒三最高顧問も党首討論について、「鳩山氏の誠実な人柄や一生懸命頑張っている姿が国民に伝わった。首相より国民生活に対する真剣さがこもっていた」と述べた。
小沢一郎前代表(現代表代行)は、党首討論への出席に消極的だったため、同党は与党側から「代表が逃げている」と批判された経緯がある。鳩山体制では、「定例化して毎週でもやった方がいい」(岡田克也幹事長)との考えが強く、今回の討論をきっかけに、国会論戦を通し、政府・与党を追い込みたい構えだ。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【党首討論】民主「反転攻勢のきっかけ」 与党「政権担当能力に疑問」
- 【党首討論】「勝負は五分五分」ザ・ニュースペーパーの福本ヒデさん
- 【党首討論】安全保障など根幹の議論置き去り 消化不良の感
- 【党首討論】首相「西松事件」追及 鳩山氏は官僚政治打破を訴え
- 【麻生首相ぶら下がり詳報】衆院選「社会保障と安全保障が対立軸」(27日夜)
- 【鳩山民主党代表ぶら下がり詳報】(2完)自民の民主批判広告「早くも野党の練習か」(27日午後)
- 【鳩山民主党代表ぶら下がり詳報】(1)「説明責任は決着がつく」(27日午後)
- 【党首討論詳報】(5完)鳩山氏「無駄遣いの補正予算案はやめよ」
- 【党首討論詳報】(4)鳩山氏「小沢氏の説明責任、近く報告書が出る」
- 【党首討論詳報】(3)麻生首相「企業団体献金制限は論旨のすり替えだ」