奈良産大コールド勝ちで“再出発” 近畿学生野球
昨年11月以来となる公式戦で、スタンドにあいさつする奈良産大ナイン |
◆ 1、2部入れ替え戦 ◆
元監督の不祥事で今月25日まで対外試合禁止処分を受けていた近畿学生野球連盟の奈良産大は27日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場で大工大との1、2部入れ替え戦に臨み、10−3の7回コールドで先勝した。昨年11月以来の公式戦で、ドラフト候補の吉田利一捕手(4年)は9球団15人のスカウトの前で切れのある動きを見せた。
◆ 昨年11月以来の公式戦 ◆
奈良産大の出直しの一戦は打線が奮起した。序盤は硬さが目立ち、リードを2度奪われたものの、終わってみれば14安打10得点で7回コールド勝ちを収めた。
ことし1月に元監督が経営する整骨院で部員の名前を使った療養費搾取の疑いが発覚した。チームは対外試合禁止となり春季1部リーグは不戦敗で最下位になっていた。
今秋ドラフト候補の捕手・吉田利は「不祥事で試合ができないことを経験したことがなく、悔しかった」と話した。期間中には1学年先輩の蕭一傑がいる阪神2軍の試合を2度観戦し、プロ入りを目標に練習に励んだ。「これがあったから頑張ったというところを見せたい」。9球団15人のスカウトが視察したこの日は、2打数1安打1打点と攻守で活躍。きょう28日の第2戦で1部残留を目指す。
近畿学生野球
[ 2009年5月28日付 ]
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