故黒沢明監督の写真や台本、龍谷大がデジタル化
◆ 2万7000点をネットで公開 ◆
龍谷大(京都市伏見区)は、故黒沢明監督の作品の写真や台本など約2万7000点をデジタル化して保存する作業を終了、うち約2万点を26日、インターネット上で公開した。若原道昭学長と監督の長男で黒沢プロダクションの黒沢久雄社長が記者会見し、明らかにした。
デジタル化したのは、黒沢プロが管理していた「羅生門」や「七人の侍」など監督の代表作の場面写真、台本、創作過程を記したノートなど。
中には「七人の侍」の絵コンテや、本人が晩年に書いた作品の生原稿のほか、映画化されなかった作品や監督の死後に故熊井啓監督が映画化した「海は見ていた」の台本なども含まれる。
公開された約2万点は無料で閲覧できる。また、著作権上の理由で公開できない残り約7000点については、学内を中心に研究に役立てていくという。
黒沢社長は「創作ノートは、ほとんどが初公開。これらを見ると、ものをつくっていく筋道がよく分かる。今後は英語など外国語でも配信できれば」と話している。
[ 2009年5月27日付 ]
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