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【社会】

業者「公道走れまへん」伝えず フル電動自転車販売で

2009年5月28日 21時20分

 大阪・ミナミで取り締まりが行われたフル電動自転車=3月

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 免許やナンバーがなければ公道を走れないことを伝えないまま「フル電動自転車」を販売したとして、大阪府警交通指導課は28日、道交法違反(整備不良車両の運転禁止)ほう助の疑いで、小売店経営の男(32)=大阪市中央区=ら2人を書類送検した。

 府警は、同容疑を適用して販売業者を摘発するのは全国初としている。

 フル電動自転車はペダル付きで見た目は自転車そっくりだが、ペダルをこがなくてもモーターで走行。2001年ごろから販売され、小回りが利くなどの理由で若者に人気がある。最高時速は約20キロだが、公道を走るには運転免許やナンバー、方向指示器などが必要で、通常のミニバイクと同じ扱いだ。

 府警によると、男らは07年7月からの約2年間に約300台を販売。客には「警察官を見たら、ペダルをこぐふりをすれば大丈夫」と説明していたという。

 2人の送検容疑は昨年10−11月、大阪市中央区の小売店で、必要な整備をしないままでは公道を走れないことを伝えず、男性客2人にフル電動自転車を販売した疑い。

 府警は約4年前に通常の自転車と偽って販売した経営者を詐欺容疑で逮捕したことがある。

(共同)
 

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