岡山放送局

2009年5月28日 18時42分更新

ウラン残土レンガ利用 再考を


昭和30年代に鳥取県で発生したウラン残土を原料に作られたレンガの利用を鏡野町が今月、決め、石井知事は、「岡山県が受け入れることは考えられない」として、再考を求めていく考えを示しました。

このレンガはウラン鉱脈の探査にともなって昭和30年代に鳥取県で発生したウラン残土を処理するために日本原子力研究開発機構が製造し、受け入れ先を探していたものです。

このうち、機構から打診を受けていた鏡野町は、受け入れの検討を進めていましたが、今月、レンガを町内の施設で利用する方針を決めました。

これについて岡山県の石井知事は28日の定例会見で、「鳥取県で危険と考えられているものを岡山県が受け入れることは考えられない」と述べ、受け入れに反対の意向を示しました。

その上で石井知事は、「鏡野町に県の意向を伝えて、歩調を合わせるよう求めていきたい」と述べ、鏡野町に再考を求めていく考えを示しました。

一方鏡野町は、「原子力研究開発機構からレンガの安全性に問題はないと説明を受けている。県の理解を得られるよう努力していきたい」と話しています。