北方4島への人道支援拒否 「今や不要」とサハリン州【モスクワ28日共同】北方4島を管轄するロシア極東のサハリン州政府が、4島住民に医療物資を届ける日本の人道支援について、経済発展した今のロシアには必要がなくなったとして受け取りを拒否する姿勢に転じたことが28日分かった。 医療物資の人道支援は1月、国後島に上陸しようとした日本外務省職員らにロシアが出入国カードの提出を要求したため、中止に追い込まれていた。カード問題は5月に解決したものの、人道支援は今後、実施できなくなる可能性が出てきた。 州政府と州議会の機関紙「州報」は同日までに、ソ連崩壊で経済が混乱した1990年代を経て「今やロシアは大国の一員になり、ロシアに領土的要求を行う隣国から人道支援を受ける必要はなくなった」との見解を報道。 日本による人道支援の「政治問題化」を避けるため、支援を拒否し、ロシア連邦政府が医療支援の肩代わりを検討すべきだとしている。 サハリン州のロシア外務省代表部のノソフ代表も28日、人道支援についての州政府の立場が変わったことを認めた。 【共同通信】 |
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