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5月28日(木)放送予定
新たなエネルギー
“木くず”でCO2を減らせ


CO2削減が急務となる中、木くずを利用することで効果的に削減しようという動きが加速している。重油で自家発電していた工場が燃料を木くずから作る木質チップに転換したり、売電専門の「木質バイオマス発電所」も現れるなど、木くずの需要は急増。化石燃料と異なり、木質チップを燃やしても森が成長すれば再びCO2が吸収されるので、CO2排出ゼロと計算されるためだ。しかし昨今の住宅不況が重なって、燃料用チップの主原料である建築廃材が不足。燃料確保が困難となっている。その一方で、日本の山には大量の間伐材が切り捨てられ未利用のまま。ヨーロッパなどに比べ遅れている。高知県では、間伐材を山から運び出す費用を補うため、木質バイオマス発電で削減されたCO2を企業に売る取り組みを開始。山形県最上町では、徹底した効率化を行い間伐材チップの価格を重油と対抗できるまで下げた。山に眠る木質資源をCO2削減に活かす方策を探る。
(NO.2741)

スタジオゲスト 熊崎 実さん
    (筑波大学名誉教授)