吉本興業(大阪市)は27日、子会社でタレント本出版などを手掛ける「吉本音楽出版」(東京)が東京国税局の税務調査を受け、08年3月期までの7年間で約3000万円の所得隠しを指摘される見通しと発表した。
吉本興業などによると、吉本音楽出版は02-03年、取引先を通じて吉本興業元会長(76)のファミリー企業に支払った金を経費として計上。国税局は外注費の一部を水増しと判断したもよう。これとは別に、吉本興業も大阪国税局の税務調査で申告漏れを指摘されており、近く追徴課税される。
07年、所属タレントの中田カウスが暴力団と交際しているとの週刊誌報道で一連の不正経理問題が表面化。吉本興業は不正支出を一部認める調査結果を公表していた。