FIEランキング1位に浮上した太田雄貴
フェンシングの男子フルーレ・W杯は26日、ロシアのサンクトペテルブルクで個人戦を行い、北京五輪銀メダリストの太田雄貴(23)=森永製菓=が準優勝し、国際フェンシング連盟(FIE)ランキング1位に浮上した。日本フェンシング協会によると、日本選手がFIEランク1位になるのは史上初めて。
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決勝でアテネ五輪銅メダルのアンドレア・カッサーラ(イタリア)に5-15で敗れた太田は「今季最後のグランプリで表彰台に立てたのはうれしいが、また準優勝かという気持ちも正直ある」と満足しなかった。ただ、これで2位となった2日のW杯上海大会に続いて表彰台に立った。
金字塔を打ち立てた北京五輪に続き、欧州の伝統競技で世界ランキング1位に上り詰めた結果は快挙といっていいだろう。今季は4月からフランス南部の古豪クラブ、エクサンプロバンスに期限付きで加入している。本場フランスのカップ戦(個人戦)で優勝して歴史にその名を刻むなど「挑戦の年」を突き進んでいる。「10月の世界選手権(トルコ)に向けて良いステップになったし、残りのワールドカップも頑張りたい」と引き締めた。