優勝報告の参拝をする日馬富士=出雲大社相模分祀
大相撲夏場所で初優勝した大関日馬富士(25)=伊勢ケ浜=が27日、神奈川・秦野市の出雲大社相模分祀(ぶんし)で優勝報告の参拝を行った。後援会長の小巻公平氏らとともに、優勝と場所を終えたことを感謝した。
名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)で横綱昇進がかかるが、25日の横綱審議委員会で複数の委員から「変化はしないこと」と求められた。本人は苦笑いで「はい。変化はしません」と封印を宣言した。
夏場所11日目の稀勢の里戦で立ち合い直後に奇襲のとったりで白星をもぎ取った。これを変化と取るかどうか議論が分かれる。小巻氏は「流れです。変化じゃない」と擁護したが、昇進への発言権がある横審委員を納得させる必要がある。
神前で何を願ったのかと問われた日馬富士は「お参りするたびにお願いしたら神様も疲れちゃいます」とかわした。日馬富士の「はる」は綱を「張る」という意味が込められている。真っ向勝負を貫き、次の参拝は横綱昇進の報告にしてみせる。