不況とは言え、日本は豊かで平和な国です。
ですが、餓死や拷問といった非人道的なことは、現実に今も、地球のどこかで起こっています。
ジンバブエは驚異的なインフレでたびたび話題になっていますが、「世界最悪の独裁国家」と評されたムガベ政権の圧政により、野党支持者などの反対派は次々に虐殺・投獄されました。
その刑務所では基本物資や食糧が不足しているため、拷問と言うべき凄惨な状況になっており、その映像は世界中に衝撃を与えています。
薄汚れた刑務所内部。
痩せ細って皮と骨だけの体。
わずかのトウモロコシのおかゆと、塩水を与えられるだけだそうです。
犯罪者とは言っても、対立する野党勢力への虐殺、拉致、不当逮捕などが常態化していました。
入所直後と思われる、まだ人間らしい体つき。
衛生面が劣悪なため、常に病気がまん延しているそうです。
狭い檻のなかに詰め込まれた囚人たち。
病人もただ寝かせておくだけの医療設備。
救われることはあるのでしょうか。
ただ虚ろな目。
直視するのがつらくなる姿。
でも、現実に起きていることです。
ボロボロの手。
ジンバブエでは今年の初頭に、ムガベ大統領と旧野党との連立政権が成立しましたが、ムガベ大統領の権力は依然維持されているため、先行きは明るいとは言えないようです。
亡くなった人々の墓。
ジンバブエの平均寿命はは1990年の段階では62歳でしたが、世界保健機関(WHO)の2006年の報告では平均寿命は36歳まで落ち込み、世界で最も短命になっているそうです。
その他の写真は以下よりどうぞ。
Extreme. Zimbabwean jail (23 pics) より
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