May 27, 2009
昨日のTBSに続き、今日のGIGAZINE、楽天叩き勃発ですか?
楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明 - GIGAZINE
えーと、何が問題なんだろ。
この趣旨は、楽天は、
「そのお店で購入した顧客の個人情報のダウンロードサービス」を1件10円で行っている
という意味だよね?
決して、他の店舗や楽天アカウントに登録だけしたユーザーの個人情報を売ってるわけではない。
(最初見たときそう見えた。ミスリードを誘ってるとしか思えなかった。)
この話には、2つの叩きベクトルがあって感情論が交錯してる感があるので整理したい。
1.閲覧できる個人情報を、CSVでまとめてダウンロードする場合は1件10円取るというビジネスの話。(要はえげつないですねという話)
2.個人情報がダウンロードできますよ、という問題
1.は楽天とショップオーナーさんの間のビジネスの話なので、うちらの知ったことではない。
ていうか、それシステム利用料だよね?
別にインターネットには他に簡単にネットショップを開く手段はいくらでもあるので、ショップさんがデメリットしかなければ楽天を使わなければ良いだけだけど、実際は楽天にお金を払っても儲かるというメリットがあるからこそ、ここにお金を払っているだけだ。
CSVダウンロードについては、DMを出すなどのショップの営業活動に使うための税金に近いとは思うんだけど、そこに課金しましょうというのは、楽天の商品設計の考え方に過ぎないわけで。
そりゃ楽天って、うまく儲けてるよなぁとは思いますが、ちゃんと儲けてるショップにとっては、別に搾取構造ではないと思うんですよ。北朝鮮じゃないんだし。
売上げ - 楽天に支払うコスト - 原価諸々 = 利益 > 0 じゃないと楽天を続ける価値ないですよね?
生き残ってるショップは、ちゃんと儲かってますよ。
2.についても、そのショップのお客さんの情報だから、本来は何も問題ないと思うけど?
楽天じゃなくて独自ショップだったら当然持ってるべき情報に過ぎないと思いますが。
で、メールアドレスとカード情報に関しては、実績ある信頼あるショップに関しては閲覧許可を出していると言うことなのだからむしろ良心的では?!
まぁカード情報はショップが見られる必要は感じないけどね。購入ミスとか追加購入処理を代理で行うために必要とか思いこんでるんでしょう。リアル店舗ではありえないことなんだから、いらないと思うけど。
この辺は、Color Me Shop!のように外部の決済ASPを利用しているサービスでは、ショップにカード番号が保存されることはないですけどね。
(カード番号についてはgigazineの誤認という指摘がはてブにあったのでよくわからない状態)
楽天が、個人情報はお店に出しませんよ、というのを楽天市場のウリにしていたのならともかく、gigazineが勝手に間違えた、ないしはオフィシャルに告知されていたことではないというのは、きっとあると思うんですよね。多分。(ここ間違ってたらゴメン。そこまでは知らんので教えてください。)
それとも、これは過去の記事に対する訂正記事というノリでしょうか?
確かに、カード番号をショップには知らせないために、カード決済を楽天決済に標準化したものだと思ってたので、そうなんだという驚きは多少はありましたが、ショップが知りえること自体には別に問題ない情報だと思うので、ふーん、という域は超えず。
楽天市場に登録した個人情報が外部に流出する可能性は極めて高い
えーと楽天がハッキングされて流出するとか言う意味でなければ、これは楽天ショップに限らず、リアルも含めた全ての店舗や会社に言えることですよね?
NTTやKDDIだって、USBメモリなどを通じて流出させてしまったことがあると思いますが、それとまったく変わらない話なので、楽天だけをあげつらう意味を感じません。
で、ですね。
結局のところ利用者が知っておくべきことは、別に楽天に出店してることが、ショップの信頼の担保になるわけじゃないってことだと思うんですよ。
そこは自分で判断して、あんまり楽天に甘えないでね、と言うことかと。
まぁ楽天というブランドは間違いなくあるし、そこをうまくやりながらショップに誘導するのが楽天市場の付加価値であることは間違いないのだけど、だからと言って過剰な叩きは好ましいものではありません。
それよりも昨日のTBSのマスクのメルマガの報道と言い、楽天叩きの様相を呈してきたのは、薬事法改正問題とは無関係なのだろうか。無関係に思えないんですけど。そっちの方が超気になります。
p.s.楽天球団が勝ったので混沌としてますが、ツイッターのログはこんな感じ。movatwitterログ検索⇒楽天
ここだけ見てると訂正記事を出させるために訴える流れはありそう。モロ釣られてる人もいれば、冷静に見てる人もあり。
「カード番号、メールアドレスは店舗に出さない」、楽天が対策
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/389/389316.html
今問題になっているのは、この発表との矛盾ではないでしょうか?
GIGAZINEの「1件10円」記事は、下記の記事の続報なんですね。
楽天市場から個人情報がスパム業者に流出か、
実名の記載された迷惑メールが楽天でしか使っていないメールアドレスに届き始める
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_spam/
別の名無しさんのいうとおり、
店舗が情報を漏らしたとしても、それは
過去楽天のとった、とうたっていた、対策と
矛盾します。
仮に、GIGAZINEの記事が嘘で
店舗には情報を売っていないのなら
楽天内部から漏れているということで
いずれにしても楽天叩きに繋がるでしょうね。
いくつかの論点が混在しているので、二択的にはコメントしにくいのですが、楽天とショップとのあいだで購入者情報が有料でやり取りされているという部分は、仰るとおりだと思います。名目が「システム利用料」かどうかはどうでもよくて。
過去、97年くらいでしょうか、通販会社とポータルサイト、あるいは決済会社とのあいだで、個人情報の使用権の所属に関する議論が、ネットビジネスの現場で勝手に盛り上げっていた時期がありました。要は、販売主体は誰なんだ、ユーザーは誰から買っているんだ、と。
その線でいけば、楽天であろうと、ヤフオクであろうと、個人はあくまでもショップから買っているわけですから、購入後のDMの宛先にするなどの使用権は、本来、ショップにあるのではないでしょうか?
結論的に、その情報を楽天が「システム利用料」として、ショップにダウンロードさせるのはいいとしても、その宛先を楽天がショップの承諾及び利益を無視して使用することには問題を感じます――というか、違法ではないかと。
とは言え、ショップとしては、本来、発送情報をデジタル化(打ち込み)さえすれば、所期の目的は達成するわけですから、その代わりに楽天がダウンロード環境を提供しているだけ、というのであれば、それはそれでどうこう言うような問題でもないと思います。
全体的に見れば、薬事法絡みのGIGAZINEの得点稼ぎ(勇み足)なんでしょうね。まったくばかげた記者です。
レスありがとうございます。
>「カード番号、メールアドレスは店舗に出さない」
それが恒久的な対策であることはどこにも書いてないですね。
「有償ダウンロードなので誰でもできなくなってる」ということと、「必要以上の情報は実績あるショップや申請書にサインして訴訟リスクについて契約したショップ」であるならば、問題を解決して、情報を提供するようになった、ということでしょう。
世の中、悪い問題は広まるんだけど、改善しました的なことって人に興味もたれないんだよね。
間違ってるのは、店舗をビジネスパートナーとしてではなく、子供扱いを続けること、なんですよね。
別に楽天がモノを売ってるわけじゃなくて、あくまでも店舗の努力であり、かつ、楽天経済圏の中での店舗間競争でもありますから、共産主義的な施策よりは自由主義の下で、ショップの責任に基づく判断が求められます。
多くの人は、楽天に共産主義的な情報統制があることを求めていますが、それだとビジネス上では不利ですから、その両者のバランスの問題ですね。
ただし、楽天一番側で個人情報をどう統制するか?というのは、それが実現できることも含めて、あくまでも「楽天市場」というブランドの要素でしかないので、スジ論としては、原則ショップオーナーさんには公開であるべきです。
だから、「ふーんそうなんだ」以上のものはなにもない、と。
あと、楽天に登録したアドレスが、ショップ経由で流出したとして、それが楽天叩きに繋がるのはわかります。
故に2ちゃんねるで騒がわれるのは問題ありません。
それは楽天も原因を追及すべきでしょうし、やってることでしょう。
ただ、それとCSVダウンロードがあることは、包丁を持たせたら犯罪に繋がった、という話で包丁の存在を批判してるのと同じです。
楽天は、Amazonと同じく楽天市場の集客力が、ショップの力よりも上に位置することになってるので、確かにこういう問題が起きる可能性は秘めていて、ショップとモールの関係性ではバランスが悪いのですが、原則としては「信用できないショップでは買わない」ということは変わらないですね。
信用できないショップの判断方法は、商品説明やデザインが雑過ぎるだとか、特定商取引法の記述が適当、とか、不当に安すぎる(安い理由がわからない)、とか、もろもろお店の作りや対応で読み取るしかないですね。
>その宛先を楽天がショップの承諾及び利益を
>無視して使用することには問題を感じます
>――というか、違法ではないかと。
5000件以上登録された情報リストを、個人情報主の承諾なしに、本来の意図と違う使い方をしたら違法、ですよね。
2ちゃんねらで流出しましたというアドレスで購入された店舗リストを洗い出せば、そんなに対象ショップは多くないハズ。
そもそも2ちゃんで流出させられたユーザーが沢山集まってるなら、各ユーザーが買ったことある店舗リストを並べれば、重複してるショップが怪しいって話になるんじゃないですかね?
それらの情報を持って警察に行くと良いんじゃないかと思います。
思いますし、いくら楽天でも、疑わしきだけでは罰せられないので、行動は起こした方が良いでしょうね。
買ったショップ以外のショップからも個人情報がDLされてしまうって事はないんですかね。
それって大問題なのでは??