県内は、26日から雨が降り続いていますが、実は、26日までの1か月間の降水量は、平年の2割程度にとどまっていました。雨不足により、農作物の生育に遅れもでていて、降り続く雨は、農家にとって、恵みの雨となったようです。県内は、南の海上にある低気圧の影響で、26日からまとまった雨が降っています。しかし、5月に入って、雨がほとんど降らなかったため、26日までの1か月間の総雨量は、平年の1割から2割というところが多く、農作物への影響が出始めていました。清武町で、サトイモやナスなどを生産している、野崎憲一郎さん。雨不足により、サトイモの葉っぱにある変化が起きているといいます。(野崎憲一郎さん)「水不足の場合は、この葉がくるくる巻いてますよね、こういう状態さんですよ、まだらに黄色いのが多い、これが本当は青々してないといけない」また、生育も大きく遅れていて、毎年7月末に行う収穫が、今年は、8月中旬までずれ込みそうだということです。(野崎憲一郎さん)「通常だったら腰の高さまであるんですよ、このサトイモの高さが。今年の場合は低すぎますよね、完全に生育不足」ただ、26日から降り続く雨は、野崎さんなど、農家にとって、恵みの雨となりました。(野崎憲一郎さん)「ちょうど今の時期、雨が一番欲しい時期なの、で恵みの雨となった」28日明け方まで、激しい雨のおそれがあり、落雷や、低い土地での浸水などにも注意が必要です。
県内のマグロ漁業基地で、今年、クロマグロの水揚げが激減し、漁業関係者を悩ませています。漁協によっては、去年の6分の1にまで落ち込んでいる、クロマグロの水揚げ。いったいなぜ、減っているのでしょうか。太平洋に広く分布するクロマグロ。すしや刺身のネタとして、高値で取引され、魚体の色と希少価値から、「黒いダイヤ」と呼ばれています。そのクロマグロが、今年、例年以上に不漁なのです。県内有数のマグロ漁業基地、日南市漁協。26日、沖縄海域で漁を終えた漁船が戻ってきましたが、水揚げされたクロマグロは、わずか1本だけでした。日南市漁協で、今年水揚げされたクロマグロは、これで33本。去年の同じ時期の約半分の量です。(マグロ船漁業者)「2、3年前から極端に減った。乱獲でしょうね。今年は特に悪い。成り行きにまかせるしか仕方ない」(漁協)「例年の半分も揚がらない。昔みたいに全然揚がりませんね」日南市漁協で水揚げされるクロマグロの量は、1998年をピークに、減少傾向にあり、去年の漁獲量は、ピーク時の約10分の1の29トンに落ち込んでいます。不漁に悩んでいるのは、日南市漁協だけではありません。川南町漁協で水揚げされたクロマグロは、今年、15本。こちらは、去年の同じ時期の6分の1にまで激減しているのです。クロマグロの水揚げは、なぜ減っているのか。県水産試験場の担当者に聞いてみると・・・(宮崎県水産試験場資源部・東明浩副部長)「今年は水温が若干低くて、なかなか漁場形成につながらなかった部分があると思う。もう1つは今年漁場に入ってくる魚の数量が少なかった」さらに、国際的に問題視されているクロマグロの乱獲と、不漁の関係については・・・(宮崎県水産試験場資源部・東明浩副部長)「(国の判断では)、まだ乱獲を心配するほどの状況にはなっていません。ただ最近は0歳から3歳、小さなうちの漁獲が増加している傾向にあるので、そのことに関しては今後とも十分に注意する」魚価の低迷に、追い討ちをかけた形のクロマグロの不漁。厳しい現状に、漁業関係者は頭を抱えています。
県内で、交通死亡事故が相次いでいます。26日までの16日間に発生した死亡事故は6件に上り、県は27日、県内全域に、交通死亡事故多発警報を出しました。県内では、今月11日から26日までの16日間に、交通死亡事故が6件発生、重傷事故を含めると、重大事故の件数は8件に上っています。このため、県は27日、県内全域に、交通死亡事故多発警報を出し、来月5日までの10日間にわたって、指導・取締りを強化することになりました。こうしたなか、今月に入って2件の死亡事故が起きた延岡市では、事故防止を図ろうと、現場検討会が開かれました。検討会は、事故現場2か所で行われ、警察や地元住民などが、事故防止に向け、意見交換を行いました。今年、県内では、26日現在、31件の死亡事故が発生し、33人が亡くなっていて、交通死亡事故の増加率は、全国ワースト1位となっています。
国際定期便、宮崎・台北線が就航して、まもなく1年です。定期便の利用促進を図ろうと、27日、東国原知事が、台湾に向け出発しました。宮崎・台北線は、台湾に本社があるエバー航空が、県内2つ目の国際定期路線として、去年6月から週2往復させています。就航1年に合わせて、東国原知事は、27日から2日間の日程で台湾を訪問し、政府機関やエバー航空に、利用促進を働きかけるほか、台湾のデパートで、県産品をトップセールスすることにしています。(東国原知事)「少しでも交流拡大、誘客、利用促進につながるような成果が得られればいいかなと思っております。また、県産品のPRもさせていただくので、そういったところで効果があるといいなと思っております」県によりますと、宮崎・台北線の去年6月から先月までの平均搭乗率は、56.4%にとどまっています。特に、今年1月と2月は、円高ウォン安の影響で、海外旅行客が韓国へ流れ、搭乗率が40%前後と低迷しました。(東国原知事)(搭乗率の)浮き沈みがあった。原油高、景気の低迷、新型インフルエンザ、それを超えるような策を我々が講じていかないといけないということでしょうね」県では、修学旅行の誘致や、観光PRに力を入れて、さらなる利用促進を図りたいとしています。
みなさんは、手こぎの帆船、「サバニ」に乗って、沖縄から愛知まで航海した男性を覚えていますか?この男性、今度は、沖縄から中国までの航海を計画していて、27日、日南市で、材料の飫肥杉を受け取りました。この男性は、宮崎小学校出身で、現在、沖縄に住む、「海の冒険家」荒木汰久治さん34歳です。荒木さんは、2005年6月、手こぎの帆船「サバニ」で沖縄から愛知まで約2000キロを航海し、途中、日南市に寄港して、地元の子供たちと交流を深めました。荒木さんは、次の冒険として、沖縄から中国まで約900キロの航海を計画していて、27日は、材料となる飫肥杉を地元住民から受け取りました。飫肥杉の受け渡しには、地元の中学生も一緒に参加し、荒木さんと交流を深めました。(見学の中学生)「荒木さんは前の航海から、すごくがんばっていて、子どもたちに夢を与えてくれるのですごい」(荒木汰久治さん)「船をつくって木を切って生んでいくということを・・・それの意味を伝えていかなければいけない」航海に使われるサバニは、全長約10メートルで、5年後を目標につくられることになっています。
延岡市で、市道に設置されていたガードレール9枚が、盗まれていたことが分かりました。盗まれたガードレールは、1枚あたりの長さが、4メートル以上で、総重量は約580キロ、被害総額は、約20万円に上るということです。盗まれたのは、今月18日から21日ごろとみられていて、警察で、窃盗事件として捜査しています。
ミニトマトの生産者に対し、県が、登録されていない農薬を誤って資料に記載し、生産者の1人が、実際に、その農薬を使用していたことが分かりました。(県の会見)「今回は誠に申し訳ございませんでした」県によりますと、先月27日に、宮崎市や清武町など、中部農林振興局管内のミニトマト生産者、46人が参加した講習会で、県が作成し配布した資料に、ミニトマトの農薬として登録されていない殺菌剤、「ベノミル水和剤」が誤って記載されていました。県では、約1か月後に、誤りに気づき、講習会の参加者に聞き取り調査を行った結果、1人が、今月7日にベノミル水和剤を3千倍にうすめ、7アールの、ほ場で使用していたことが分かりました。この農家は、農薬使用後、約1500キロのミニトマトを出荷しましたが、残留農薬の基準を下回っていて、健康被害も出ておらず、県では、回収の必要はないとしています。今回の問題を受けて、県では、「資料作成時のチェック体制を整備するなどして再発防止に努めたい」としています。
梅雨や台風のシーズンを前に、自治体や関係機関の防災担当者らが参加した、河川の防災対策会議が、宮崎市で開かれました。この会議は、梅雨や台風のシーズンに備え、毎年開かれているもので、27日は、大淀川と小丸川の流域自治体の防災担当者など、約60人が出席しました。会議では、まず、今月24日の県総合防災訓練で、小丸川の水防訓練が行われ、堤防の決壊を防ぐため、土のうを積み上げる訓練などが実施されたことが報告されました。また、浸水被害のおそれがある、今年度の重要水防か所の重点区間として、大淀川流域の12か所を指定したことが説明されました。このほか、宮崎市や国富町など2市4町では、浸水の想定区域や避難場所などが記されている、洪水ハザードマップが作成されていて、地域住民を水害から守るため、有効な活用方法についても話し合われました。
山野草の愛好家たちが育てた「春の山野草展」が、27日から、宮崎市で始まりました。この展示会は、宮崎山野草友の会のメンバー約40人が、年に2回、春と秋に行っているもので、会場のフローランテ宮崎には、メンバーが丹精込めて育てた、約200鉢の山野草が展示されています。会場には、ヤマアジサイやドクダミなど、一般の園芸用の草花とは違う、素朴な美しさの山野草が並んでいて、訪れた人たちが熱心に見入っていました。期間中は、山野草の寄せ植えの講習会なども行われることになっていて、主催者は、「見るだけでなく育てる楽しさも味わってみてほしい」と話していました。この、「春の山野草展」は、今月31日まで開かれています。
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