西日本新聞

山鹿市 市立病院の医師不足解消 医学生に奨学金制度 予算案提案へ 10年勤続で返済免除

2009年5月28日 02:00 カテゴリー:九州・山口 > 熊本

 山鹿市は27日、山鹿市立病院の医師不足を解消するため、大学の医学部1年生を対象にした奨学金制度を創設すると発表した。卒業後、同病院に10年間勤務すれば、返済を全額免除する。県内の市町村で初の試み。関連条例案と1000万円の予算案を6月1日に開会する定例議会に提案する。可決されれば、7月にも募集を始める。

 市健康増進課によると、入学金(限度額100万円)と授業料(年間限度額150万円)、生活費(月額7万5000円)を卒業までの最長6年間、学生に貸す。学生は卒業後2年以内に医師免許を取得し、市立病院に10年間勤務すれば、返済を免除。他の病院に勤務した場合は5%の利息を含めて一括返済しなければならないとしている。

 募集定員は3人、年齢や出身地は問わない。選考は市立病院の病院幹部や市職員が行う。

 市立病院には診療科が10科あり、常勤医は15人。小児科は現在、非常勤医による週2回の診療のみ、産婦人科も休診が続いている。同病院は「地域医療を守るには約20人の常勤医が必要。時間はかかるが、確実な医師確保につなげたい」としている。

 県医療政策総室によると、同様の奨学金制度を設けているのは全国で13市あり、九州は大分県中津市が導入済み。

=2009/05/28付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 敵基地攻撃論 「専守防衛」を捨てる気か
  2. 赤ちゃんポスト 病院理事長が会見 ...写真付記事
  3. タクシー会社の壁からニャーオ 子猫...写真付記事
  4. 価格均一セールや飲み放題企画 「給...写真付記事
  5. 友人宅が分からず…交番から地図帳盗む...
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事
地球みちばた見聞録 【旅行】ついに最終回
 『自転車世界一周コラム』
【書籍】『日本人が知りたかった東洋史』
【生活】火災警報器、既存住宅も近く義務化
【国際】気になる北朝鮮情勢 関連ニュース一覧
【特集】九州でも発生 新型インフル情報
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

新規会員登録とすると、「日本のうまいもの」が抽選であたります♪

47CLUB(ヨンナナクラブ)はおかげ様で2周年をむかえることが出来ました。 これからもドンドン地域の逸品を盛り上げて...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ