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盧前大統領死去:「あなたを忘れません」

大漢門前の臨時焼香所、終日弔問客の列

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が死去して三日目の25日、ソウルの徳寿宮大漢門前に設置された臨時焼香所に弔問客が相次ぎ訪れた。午前零時を過ぎ、弔問客が最も少なかった午前3-4時でも、20-30人ほどが焼香所の前に列をなしていた。弔問の順番を待ちながら徳寿宮の石垣に寄りかかり、うたた寝する者もみられた。

 弔問客が続き、最初に焼香所を設置した「ろうそく市民連席会議」は前日午後、焼香所を1カ所追加設置した。夜が明け、通勤時間(午前7-9時)になると、サラリーマンたちがひっきりなしに訪れた。会社員のキム・ジュファンさん(33)は沈うつな面持ちで「絶壁から飛び降りるなんて、どんなに辛かったのか…」と話した。

 通勤時間が過ぎてサラリーマンの足が途絶えると、主婦や高齢者、大学生らが焼香所を埋めた。昼休みが終わる午後1時ごろから弔問客が再び増え始め、大漢門から英国大使館方面に約200メートルの列ができたほか、大漢門から石垣の道に沿い約300メートルの列ができた。

 午後には焼香所周辺はしめやかな雰囲気に包まれ、弔問客が静かに交わす言葉だけが所々から聞こえた。臨時焼香所の約200メートル手前から、街路樹沿いには「謹弔」と書かれた黒いリボンと「安らかに眠ってください」「あなたを忘れません」と書かれた黄色いリボン数千本が掛けられた。

 2歳の息子と共に焼香所を訪れたキム・ユジョンさん(32)=女性=は、「妻と子どもを残してこの世を去るなんて、どんなに辛かったろうか…」と涙をにじませた。チョ・ジュンフンさん(75)は「故人の庶民的な姿が好きだった。それがもう見られないと思うと、胸が痛い」と話した。焼香所が設置された23日午後5時から25日午後10時まで、約3万4600人(警察推定)が大漢門前の焼香所を訪れた。

チョ・ベッコン記者

パク・スンヒョク記者

【ニュース特集】盧武鉉前大統領死去

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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