佐渡ケ嶽部屋親善興行の開催を要請…オランダ大使館

　大相撲の佐渡ケ嶽部屋が新型インフルエンザの影響で６月５、６日に予定していたオランダでの親善相撲を中止する件に関し、駐日オランダ大使館の参事官と外務省の担当者が２６日、両国国技館で武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）と会談して予定通りの開催を要望した。

　会談には佐渡ケ嶽親方（元関脇・琴ノ若）も同席。オランダ側は親善相撲が日蘭通商４００年の記念行事の国際親善であり、同国内での新型インフルエンザの感染者が３人と影響が少ないことも訴えた。これを受けて武蔵川理事長は「後は師匠の判断に任せる」と柔軟な姿勢を示した。佐渡ケ嶽親方は「向こうの方も楽しみにされていますが、万が一にも感染者が出た場合、協会に迷惑をかけてしまう。現時点では結論は出せません」と話した。ただ、開催となれば出発は６月２日を予定しており一両日中に正式な決断が迫られる。