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「家に千両箱」「札束にカビ」資産家ぶり目立つ 板橋の殺人放火 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:殺人事件
一方、近隣住民らによると、日中は引きこもりがちだった。電話に出ず、連絡などがあるときにはファクスを送るかポストに置き手紙を入れた。近所の男性は「国勢調査員が『何度も瀬田さん方を訪れたが誰も出てこない』と相談に来たこともあった」と振り返る。
落ち葉で防犯
複数の知人によると、瀬田さんは「銀行嫌い」を公言。多額の金を家に置いていたほか、多数の貴金属、趣味で集めた高級カメラなども保管していたという。瀬田さんは飲食店の女性従業員に「(千枝子さんが)3000万円の札束につまずき足をくじいた」「押し入れの奥に札束を入れてたら、カビが生えた」と話すこともあった。
生活は用心深かったようで、警視庁板橋署捜査本部によると、敷地内には人が出入りする際に反応して音が鳴る赤外線センサーがあった。知人らによると、瀬田さんは普段、正面の門を閉ざし、勝手口から出入りしていた。敷地内には落ち葉や朽ち木が放置されていたが、「人が踏むと、がさがさ音が鳴って気付くからだ」と説明していた。
夫婦はなぜ、鈍器と刃物で執拗(しつよう)に襲われ、家に火を付けられたのか。
精神科医で帝塚山学院大の小田晋教授は「放火は現金などを盗んだ痕跡を消し去るためではないか。燃えてしまえば何を盗まれたか把握しにくく、動機を絞りにくい。残酷な手口は確実に2人を殺害しようとしており、夫婦は犯人のことを知っているかもしれない」と分析している。
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