米政府が、北朝鮮から通告を受けた25日の核実験について、同盟国である日本に事前連絡しようとしたが、間に合わずに核実験の後になったことが分かった。日本政府高官が明らかにした。
政府高官らによると、米政府は北朝鮮から核実験前の1時間以内に通告を受けたが、米政府から日本政府に連絡があったのは、核実験による地震波が観測された25日午前9時55分の直後だった。
政府は公式には「米国との関係」を理由に連絡の有無を明らかにしないが、中曽根弘文外相は26日朝の会見で「(米国から)事前連絡はなかった」と明言。しかし、同日夕の児玉和夫外務報道官の会見で「北朝鮮から通告はなかったとの趣旨だ」と修正し、記者団から「外相の勘違いか」と追及される混乱もあった。
毎日新聞 2009年5月27日 2時30分(最終更新 5月27日 2時30分)