【ソウル西脇真一】北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は27日、韓国が米国主導の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への全面参加を表明したことについて、「われわれに対する宣戦布告とみなす。いかなるささいな敵対行為も即時の強力な軍事的打撃で対応する」などとする声明を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
声明によると、米国と韓国の李明博(イミョンバク)政権が「朝鮮半島を戦争状態に追い込んだ」と指摘。朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定にこれ以上拘束されず、米国と韓国の軍艦船と一般船舶の航海の安全を保証できない、と表明している。
毎日新聞 2009年5月27日 東京夕刊