鹿、奈、岡……常用漢字にやっと仲間入り・2010年刷新で(日経)
常用漢字表の見直し作業を進めている文化審議会国語分科会漢字小委員会は9日開いた会合で、現行の常用漢字に含まれていない鹿児島の「鹿」や大阪の「阪」など計11字を、2010年にも制定される新常用漢字表に含めることを決めた。いずれも都道府県名に使われており、広く普及していると判断した。
ほかに加わるのは「奈」「岡」「熊」「梨」「阜」「埼」「茨」「栃」「媛」。現行表は固有名詞を中心に使われる漢字を載せていないが、「常用漢字表には一般の社会生活で用いる共通性の高い漢字を収める」(同小委)との観点から追加を決めた。
小委は約4000の漢字を書籍や新聞などで登場する頻度で順位付けし、上位の字は新しい常用漢字表に含め、下位については必要かどうか個別に検討して絞り込む作業を進める方針。結果的に総字数がかなり多くなった場合には「読めるだけでいい漢字」を集めた「準常用漢字表」を制定することも検討する。
こんな、小学生でも読める常用平易な字が、今まで表外字だったことに驚きです。もしも新聞が、常用漢字以外を使っちゃいけないというルールを厳格に適用したら、それぞれ
か児島
大さか
な良
おか山 福おか 静おか
くま本
山なし
岐ふ
さい玉
いばら城
とち木
愛ひめ
になっちゃうんですね。もう、アホかと思います。
いい加減私は、常用漢字なんて廃止にしてしまえばいいと思ってます。こんなものがあるから、日本人がどんどん漢字離れしてしまうんです。難しくて読めそうにない漢字だったら、ルビを振ればいいじゃないですか。パソコン上の表示の問題があるからJIS規格はあってもいいけど、常用漢字なんて百害あって一利なしの代物です。
新聞も新聞で、いつまで混ぜ書きとか旧字体はダメとかいうのにこだわるのでしょうか。一部、以前よりも柔軟になっている新聞はありますが、未だに多くの新聞が、長澤まさみの「澤」の字は「沢」じゃなきゃダメとかいう下らないルールに則っています。ホント、今すぐにでもやめたほうがいいと思いますね。
だいたい、常用漢字というのもその選定がおかしいものがかなりあります。「約款」の「款」とか、「戸籍謄本」の「謄」とか、かなり使用法が限定される漢字はなぜか入っているのに、「誰」とか「頃」とか「謎」とか「噂」なんかは入ってないんですよね。(詳しくはコチラを参照)選んだやつちょっと出て来いと言いたくなります。
こんな意味のないものに、チマチマチマチマ追加するとかしないとかいちいちやるのはやめて下さい。もう、スッパリと廃止でよろしい。そして、教育現場では漢字を学びたいと思う子供の権利を阻害しないこと。習っていない漢字を使ったことで叱られちゃあ、学習意欲なんかなくなっちゃうってもんですよ。
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役所が文化を審議する喜劇は措いとくとして、ナンタラ委員会なんて、既得権益しか頭にない役人と、名誉欲・金銭欲しか頭にない学者との出会い系サイトみたいなもんなんだから、この際、全部やめちまえばいいんですよ。
常用漢字:璽銑朕虞且逓
常用漢字外:頃誰凄宛亀丼
おかしいですよねぇ