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蓮池さんが日韓文化を講演
新潟産業大学の特任講師で北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(51)が23日、新潟市中央区で開かれた講演会で「似ていて違う日韓の言葉と文化」をテーマに講演した。蓮池さんは実体験から「風土や文化にちょっとした違いがあることで、互いの興味につながってくる」と語った。
講演会は蓮池さんが講師を務める同大の校友会が主催。卒業生や市民ら約100人が参加した。
蓮池さんは、両国の言葉について、主語や述語など語順がまったく同じである点を挙げ、「単語さえ覚えれば、すぐに簡単な会話ができる」と強調。「あまりにも文法が同じため、間違って日本人に韓国語で通訳してしまったこともあった」と苦い経験を明かした。
また、文化にも触れ「日本と同様、韓国にも露骨な言い回しをせず、語尾を濁す『察しの文化』がある」と指摘。
一方で、繰り返しお辞儀をする日本人の習慣を例に「礼儀正しさが、逆にくどい、水くさい、と思われるかもしれない」と語り、「両国の考えの違いを理解し、互いによい付き合いをしてほしい」とアドバイスした。
新潟日報2009年5月24日
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