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志方あきこ
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【定期連載】アーティストインタビュー
   [アニソン通信 Vol.23] 志方あきこ

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『ひぐらしのなく頃に』でおなじみの竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』は、PCゲーム発売のほか、アニメ化も決定するなど話題沸騰中。そのテーマソング入りのミニアルバムが8月15日(金)からコミックマーケット74会場にて先行発売、そして29日(金)から一般発売される。
  『うみねこのなく頃に』のテーマソングを歌うのは志方あきこさん。葉加瀬太郎さんが音楽総監督を務めるHATSからデビュー。その後人気ゲーム『アルトネリコ』シリーズで主題歌の歌唱、ゲーム中の歌曲の作・編曲を手がけたり、映画『こわい童謡 表の章』の主題歌を担当するなど、幅広いフィールドで活躍し、注目を集めるアーティストのひとりである。
  今作では『うみねこのなく頃に』のテーマソングのフルバージョンとインストアレンジバージョンに加え、書き下ろし曲「片恋」、ゲームの劇中曲「金色の嘲笑」、「黒のリリアナ」のアレンジバージョンなどを収録。『うみねこのなく頃に』の壮大で幻想的な世界観を体現した楽曲の数々を志方さん自身が作曲・歌唱を手がけている。幾重にもコーラスを重ねる多重録音を得意とする志方さんならではの厚いコーラスと、荘厳で独特な音楽世界は『うみねこのなく頃に』のファンはもちろん、多くのリスナーを魅了するはず。
  さらに『狼と香辛料』のBGM制作などでおなじみの吉野裕司さん、『シャドウハーツ』などの音楽制作で知られる弘田佳孝さんという一流ミュージシャンをアレンジャーに迎え、志方ワールドに深みを与えた。
  「『うみねこのなく頃に』をプレイして、このミニアルバムを聴いてほしい」と語っている通り、作品と両翼をなすCDとなっている。ぜひこの機会に『うみねこのなく頃に』と志方さんの音楽を堪能してほしい。そして来るべきアニメを期待しよう!

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■志方あきこ/PCゲーム『うみねこのなく頃に』テーマソング うみねこのなく頃に
8月29日発売
発売:フロンティアワークス/2008年8月29日よりアニメショップにて販売開始予定

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第23回 志方あきこ

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言葉よりも早く覚えた音楽、天性の才能が開花
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――まず志方さんが音楽を始めたきっかけを教えていただけますか?

志方あきこさん:いつ…という明確な時期はないですね。もしかしたら、物心つく前なのかも?言葉を話せるようになる前から、変な歌を歌っていたそうなので。「お腹がへったよ」とかを言葉ではなく、変なメロディで親に訴えていたらしいんです(笑)。あとは、幼稚園で「きらきら星」を合唱した時のエピソードがあります。その時は気分があまりのっていなく、むしゃくしゃした状態でやけになって歌っていたのですが、なぜか先生にほめられたんです。「よく声が出てるわね!」って。それで「頑張って大声で歌えばほめられるんだ」と、とてもうれしくなりました。それが歌うことの喜びを見つけたきっかけでしょうか(笑)。

――音楽家を志すようになったのはいつ頃ですか?

志方さん:これもいつ頃からなのかは、あまりよく覚えていませんが、ピアノは小学1年生から習っていましたし、合唱を学んだりして音楽の楽しさは感じていたので、ずっと音楽をやれたらいいなと、漠然に思っていました。中学生くらいで「どうしたら長く音楽を続けられるのかな」と、具体的に考えるようになりました。


――実際にご自身の音楽が世に出るようになったのはどんな形だったんですか?

志方さん:『VAGRANCY』というサイトを立ち上げて、そこで自分の歌や楽曲を発表するようになったんです。知人に教えてもらいながら機材をそろえて、見よう見まねで始めてみました。とにかく最初は手探りで試行錯誤の繰り返しでしたね。作曲などの創作活動も初めてでしたから。けれど1曲でき上がるたびにすごく楽しくて、どんどんやみつきになりました。サイトを始めた頃は反響も少なかったのですけど、感想をいただくと本当に嬉しくて。一番最初に感想を書いてくださった方のお名前や文章は今でも覚えています。曲を作って発表して、感想をもらう時のドキドキと高揚する気持ちは今でも私の創作活動の原動力になっていますね。

――音楽配信がメインだった活動がCDという形で発表するようになったのは?

志方さん:友人から「同人即売会という所で、CDを売ることができるよ」と教えてもらって興味を持ったのがきっかけです。感想をWEB上でもらうだけでもうれしいのに、実際に自分のCDを聴いてくださる方に直接お渡しできることはもっと幸せなんじゃないかなって。思った通り、何事にも変えられない大きな幸福感とやりがいを得ることができました。

――プロとして初めてお仕事をされた作品は?

志方さん:2005年発売のPS2用ソフト『シャドウハーツ』というゲームの楽曲にコーラスを入れさせていただいたのが最初です。たまたま知人が『シャドウハーツ』の制作者の方に私のCDを聴かせたら興味を持ってくださったそうで。ここから今回のミニアルバムでもアレンジをしてくださっている弘田佳孝さんと一緒にお仕事するようになりました。
  そしてひょんなことからガストの土屋暁さんとのご縁もできて『アルトネリコ』の楽曲制作にも関われるようになりました。土屋さんとのお仕事は毎回、良い意味で限界への挑戦ですね。「まだいけるよね」と要求されているような気分になって、「もっとすごいことをしなきゃ」と自分で自分を追い込んでいるような。でもそれが心地よい形で背中を押してくれている感覚になりますので、とても恵まれた現場に関わらせていただいていると思います。でも時々、「本当に私にできるのかな?」と不安になったりもするんですけど(笑)。とにかくコーラスの物量が半端ではなくて、普通の1曲の何倍も手間も時間も気合も掛かるんです。楽譜や音源をもらうたびに目の前にエベレストが立ちはだかるようで、「この楽曲の良さをちゃんと表現できるのかな」と毎回ドキドキします。

――ご自身が関わった曲が作品中に流れるのを聴いた時の感想は?

志方さん:感動、の一言に尽きますね。実際にゲームで私の歌が流れているのを聴いた時は、本当にワクワクしました。こんなにもたくさんの素敵な作品に関われて幸せだなと思っています。ですが、私自身まだまだ未熟な所ばかりですので、修行の毎日です。

――また志方さんがファーストアルバムを出されたレーベル、HATSは葉加瀬太郎さんが音楽総監督を務められているそうですが、どんな流れからつながったんですか?

志方さん:こちらも不思議なご縁だったんですけど、HATSがバンドメンバーのオーディションを開催した際、それに応募された方の中に私の作品があったそうです。演奏者の方が「こういう作品に参加してます」とデモを出した内の1曲が私の曲で、それを聴かれたプロデューサーさんが私に興味を持ってくださいました。

――葉加瀬さんと一緒にお仕事をされた印象は?

志方さん:とてもエネルギッシュですね。そしてパフォーマーとしても本当にすごい方だなと。いつも「次にどんなことでお客さんに楽しんでもらおうか?」と子供のようにキラキラしながら考えていらっしゃいます。ああいう姿勢のまま、第一線で続けていることはすごい事だと思います。もちろん情熱も力量も。HATSにいる方は、皆さん一流の方ばかりで、私には眩いばかりです。皆様から、大変多くの事を学ばせていただきました。

――HATSの音楽的な特徴は?

志方さん:バイオリンなどの楽器を中心にイージーリスニング……ヒーリングといった方があてはまるかもしれませんがそういう曲であったり、クラシックの曲を皆さんに親しんでもらえるようなアレンジをしていたり…。インストならではの良さをしっかりと追究したレーベルだと思います。

――2005年にファーストメジャーアルバム『Navigatoria』をリリースされましたが、その時の感想は?

志方さん:初めてのメジャーでのリリースということで、すべてが今までと違うことばかりで苦労していた面が多かったです。それまでに良いと思っていた方法論がメジャーでは必ずしもそうではないケースもあって。とにかく勉強と試行錯誤の連続でした。

――今も民族音楽的なアプローチが志方さんの音楽の特徴の一つとなっていますが、その要素を取り入れるようになったのはどんな理由ですか?

志方さん:民族楽器が好きなんです。その形状も音も。まず楽器の形に興味を持って、その楽器がどんな音を出して、どんな音楽に使われているのかに興味が移り、そこからその土地の音楽へと意識がいくようになって。そこの土着の音楽の勉強をするとそのエッセンスを自分の曲に使いたくなって…という流れで、実は毎回「この曲はこの楽器を使おう」とか「この楽器に挑戦してみよう」と考えて曲を作っています。

――志方さんの曲は民族音楽とクラシックの融合した結果、壮大なスケールになっていますね

志方さん:もしもそう感じていただけたなら、うれしいです。けれど私の音楽は、民族音楽的なエッセンスは入っているけど、やはりどうしても民族音楽自体にはにはなりえないんです。突き詰めると民族音楽は、その土地で暮らす方が長い年月をかけて受け継がれ培われるもので、そんな伝統のある音楽を少し齧っただけの私ができるというのは、あまりにも傲慢ですから。ただ私はその音楽を好きだということは表現できると思うんです。自分はこの音楽を聴いて、この楽器を見て、こういうところが好きだと。自分が好きなものを好きだと伝えるのが自分の楽曲かなと考えています。そして、私が好きな要素を盛り込んだ音楽を聴いてくださった方が、そのベースになった民族音楽にも興味を持っていただけたらこんなに素敵なことはないです。

レコーディングでは「ベアトリーチェ!」と何度も叫びました

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――そして『うみねこのなく頃に』の音楽制作にも参加されていますが、どんな経緯があったんでしょうか?

志方さん:発表前の時期に竜騎士07先生からOP曲のご依頼のメールをいただきました。そこから資料をいただいたり、構想などのお話をお聞きして、自分なりにイメージを固めていく形で、制作に入りました。そして先生からも、いくつか重要なキーワードをいただきました。「愛がなければ見えない」など、いただいたキーワードを元に曲の柱を固めています。
  OP曲の担当なので、自分の中では『うみねこのなく頃に』の世界に入るきっかけや導入としての役割を果たすということが、まず目標にありました。聴いていただいた皆さんがすぐにゲームの世界に入れるような、勢いのある曲にしようと。けれど、曲制作の時期には作品自体がまだ完成されていませんでしたので、どのような方向性で作ったらいいかが、すごく悩みました。曲も何パターンか作ったのですが最終的に2曲を提出して、どちらか選んでいただきました。その2曲を選んだのは、先生が私に興味を持ってくださったきっかけがミニアルバム『緑の森で眠ル鳥』の収録曲「迷夢」だったというお話を伺った事が決め手となっています。先生は「迷夢」を聴いて、『うみねこのなく頃に』の世界に合うと感じたと言ってくださっているわけですから、自分の一方的な解釈で方向性を間違ってしまうよりは「迷夢」で描いた世界観に近いものを作ったほうがいいかなと。先生がそうおっしゃってくださらなかったら、もっと迷走していたかもしれませんね。「ホラー風味なほうがいいのかな」とか「ギターがもっとギュンギュン鳴っていたほうがいいのかな」とか。

――候補曲を渡した後の先生からの反応は?

志方さん:「2曲共甲乙つけがたく、選ぶのに悩んだ」と言っていただけて、とても光栄でした。スタッフの皆さんと話し合って決定されたそうですが、その決め手が「勢いや躍動感があるから」と伺って、そう感じていただける事が私の狙いでもありましたので、大変うれしく思い、同時にホッとしました。

――『うみねこのなく頃に』のテーマソングは荘厳な雰囲気があって、ゲームの音楽にとどまらないスケールの大きさを感じました

志方さん:ありがとうございます。曲を聴いて、いろいろな感じ方をしていただくのは本当にうれしく思います。けれど、やはりオススメとしては、『うみねこのなく頃に』の世界を知った上でこの曲を聴いてもらえるのが一番光栄なことですので、ゲームをプレイされて曲を聴いていただけたら、更に幸せです(笑)

――ゲームが昨年リリースされて期間を空けてCDが出ることは、ゲームをじっくりプレーした上で聴けることからもよかったのかもしれませんね

志方さん:そうですね。ゲームの主題歌はゲームがあってこそだと思っていますので、曲単体で聴くというよりはゲームの一部として楽しんでいただきたいと思っています。私自身も、今回のCD制作までに期間があいたことで、ショートバージョンを作った時には未プレイだったのが今はエピソード2までプレイでき、より『うみねこのなく頃に』の世界を実感することができました。やはりゲームを実際に体験することで表現できるものもありますので。ロングバージョンを最初に作って、そこからショートバージョンを切り出すという方法もありましたが、当時は私自身、ゲームの本当の内容を表現できているのかなと不安に感じていたりもしました。それもあって、ロングバージョンを作るのでしたら、自分が実際にゲームをプレーしてその世界観を体感した上で作りたいと思っていたのです。ですから今回、こうした機会を与えていただけて本当によかったです。ショートバージョンはあの形で完成なのでそのまま楽しんでいただき、それに加えて、ゲームをプレーした私が表現したロングバージョンも楽しんでいただければと思います。

――ゲームを実際にプレーされた感想は?

志方さん:続きが気になります(笑)。「この物語の結末はどうなってしまうのだろうか」と。あとはベアトリーチェの高笑いが耳から離れなくて、今回のミニアルバムでも、自分なりの高笑いを入れてしまいました。これはぜひとも入れなくてはと(笑)。

――テーマソングのショートバージョン、フルバージョンそれぞれの特徴を挙げていただけますか?

志方さん:それぞれテーマが違い、ショートバージョンは勢いやOPとして入りやすい躍動感を意識しましたが、フルバージョンではベアトリーチェに捧げるテーマ、ベアトリーチェとベアトリーチェにすがらざるをえない登場人物達の想い、その悲喜こもごもに焦点を当てています。

――フルバージョンのアレンジ的なポイントは?

志方さん:ゲームではOPが流れる前に必ずキャラクターが「ベアトリーチェ!」と呼びかけています。エピソード1と2ではキャラが違うのですが、その呼びかけの直後にOPに入るので、その流れをどうしても作りたくて、少々無理を言ってその流れが可能なアルバムの構成にしていただきました。あと、曲中でも遠慮なく「ベアトリーチェ!」と叫べたのでそれも楽しかったです(笑)。随所にベアトリーチェに対する呼びかけを盛り込んでいるので、イタリア語の歌詞もショートバージョンとフルバージョンでは、かなり違いが出ています。その歌詞が描いている内容も楽しみながら最後まで聴いていただけると、私のベアトリーチェへの愛を感じていただけるかと思います(笑)。

――イタリア語の語感も曲の荘厳なイメージ作りにつながっていますね

志方さん:超常的な存在に対しての呼びかけ、儀式的な意味合いをイタリア語のコーラス部分で表現できたらいいなと思いました。

――志方さんが作る曲に後から詞がのる感じですか?

志方さん:そうですね。部分的には詞を先に上げていただいて、私がメロディをつける部分もありますが、ショートバージョンの歌詞は曲が完成した後に作っていただきました。フルバージョンのAメロ、Bメロ、Cメロは曲が先で、Dメロは詞を先に作っていただいたり。Dメロに関してはキャラの心情を表現したい部分で、悲しみや葛藤、苦悩している内面の吐露を意識しています。その場合、詞にメロディをあてたほうが良い表現ができるように思い、先に詞を上げていただきました。

――今回、フルバージョンを新録するにあたって気をつけたところは?

志方さん:どんな歌い方をしたらいいか、すごく悩みましたね。レコーディングでも使ったマイクやマイクアンプもショートバージョンの時とは変えています。最初は同じものを使う予定だったのですが、表現する内容が違う以上、マイクの選択も変えるべきだし、歌い方も変えるべきだと思ったんです。ショートバージョンでの勢いと違って、悲しさやしっとり感を大切にしたくて。その代わり、間奏ではコーラスを多く盛り込んで強弱のアクセントをつけようと思いました。

――志方さんが得意のコーラスの多重録音もいかんなく発揮されています

志方さん:ふんだんにコーラスが入ってます。個人的には、キャラの気持ちになりきり、何度も「ベアトリーチェ〜!」と叫ぶ作業が楽しかったです(笑)。

――他の収録曲についてもご説明いただけますか? まず1曲目の「復闊の日 〜Prologo〜」は?

志方さん:1曲目は、2曲目のテーマソングにうまくつながるように、ゲームでの演出を意識した作りになっています。『うみねこのなく頃に』のプロローグ的な意味合いを強めました。ベアトリーチェが復活するということをテーマにイタリア語でまがまがしい儀式的な歌詞を絡めつつ「魔女よ、いざ来い〜!」と歌い「ベアトリーチェ!」と叫んでみました。

――「金色の嘲笑」はどんな曲ですか?

志方さん:ゲームに同名のBGM曲があるのですが、作曲者のご許可をいただいて、このアルバム用にアレンジして、コーラスも入れさせていただきました。アレンジャーは以前からお世話になっている弘田佳孝さんです。ゲームをプレイしていると、この曲が流れる時にベアトリーチェが笑っていたり、何かたくらんでいたりする、とても魅力的なイメージを感じました。今回の作品は、ベアトリーチェをテーマにしたCDなので、この曲が入ったらすごく素敵になりそうだなと思いました。ベアトリーチェが登場人物をあざ笑っているというか、手のひらの上でころがしているような雰囲気が私なりに出せればいいなと。ゲーム中に流れる笑い声が印象的だったんですけど、そのイメージをこの曲の中に入れられて満足しています。
  ベアトリーチェのトリッキーな感じを出したく、ボーカルやコーラスも思い切った加工をしてみましたので、シーンごとに歌の感じが変わるようなになっています。ベアトリーチェの気まぐれで残酷なところを少しでも表現できればと思いまして。弘田さんはダークなイメージを素敵に表現される方なので、今回関わっていただけてよかったです。とても楽しく歌えました。

――「片恋」はこのミニアルバムのために作られた新曲とのことですがどんな曲ですか?

志方さん:ゲームをプレイしていて、とあるキャラクター達の恋愛事情を見た時に、「すごくせつないな」と思ったシーンが有りまして、そのエピソードを切り取ったような曲になっています。私が曲を作るとき恋をテーマにすることはあまり無いのですが、今回『うみねこのなく頃に』ならではの世界を描こうと思った時に、ある二人の恋模様を曲で表現したいと思いまして、恋をテーマに制作してみました。この曲を制作した時点でのゲームで描かれている心情、「相手に想いが伝わらないもどかしさ」や「もし恋が破れてしまった時、関係が壊れてしまうかも」といったことへの恐れや葛藤を出せればいいなと。今後その二人の関係がどうなるのかも、とても楽しみなのです。具体的にどのキャラについて描いたかについては、ゲームをプレーしていただいた方にはわかっていただけると思います。

――さらに、吉野裕司氏によるアレンジ曲が2曲収録(「黒のリリアナ」「うみねこのなく頃に」)されていますが?

志方さん:このミニ・アルバムを企画するにあたり、「うみねこのなく頃に」をどなたかにアレンジしていただきたいと考えていました。新たな解釈によって楽曲「うみねこのなく頃に」がどのように化学変化を起こすのか、非常に興味がありました。そこで、以前からいつかご一緒したいと思っていた吉野裕司さんにアレンジをお願いしました。ご快諾いただけた上に、今回の制作にとても興味を持ってくださり、ご本人たってのご希望で「黒のリリアナ」もアレンジしていただけることになりました。
アレンジの方向性等は完全に吉野さんの感性にお任せいたしました。吉野さんがこの二つの楽曲をどのように解釈なされるのか、そして、どのようにアレンジなさるのか、とても楽しみで、アレンジが完成するまでの間、わくわくした時間を過ごさせて頂きました。そして、全てを生楽器で収録するという想像もしていなかった方向で音源が上がってきたときは、まさに鳥肌が立つような思いでした。

3rdアルバム、そしてライブも……広がる構想

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――このミニアルバムをリリースした後のご予定は?

志方さん:今は、3rdアルバムの制作に入っています。できる限り良い作品に仕上げられるように頑張っていますので、どうぞ楽しみに待っていてください。また、これからはライブなど生で歌える機会もあればいいなと思っています。こちらも現在ひそかに構想中です。お仕事やその他色々なお知らせにつきましては随時サイトの方で告知しておりますので、もし私の音楽に興味を持っていただいた方は、ぜひオフィシャルサイトへ遊びにいらしてください。

――では最後に皆さんへのメッセージをお願いいたします

志方さん:ベアトリーチェへのあふれ出る愛情が詰まったミニアルバムになりました。そんな想いのたけを皆さんに感じていただきたいです。リリースした後の反応が楽しみのような、怖いようなところもありますが……。聴いてくださった方が作品のイメージを膨らませていただけたらうれしいですし、プレイされていない方にとってはこのミニアルバムが『うみねこのなく頃に』の世界への扉となって、ゲームをプレイしていただけるきっかけとなれたら、とても光栄です。このミニアルバムは単体でも楽しめますが、やはりゲームとセットになって初めて100%楽しんでいただけると思っています。『うみねこのなく頃に』の魅力や素晴らしさに一人でも多くの方が触れていただければうれしいです。ぜひこのミニアルバムと合わせて楽しんでください。

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志方あきこさんが選ぶこの1枚

「Angel Voices」/ リベラ
発売日:2006年11月1日
発売元:EMIミュージック・ジャパン

いつも自分の音楽にコーラスを良く用いるため、ありとあらゆる合唱音楽CDを聞いて勉強させていただいております。
オススメのCDは色々あるのですが、今回はボーイ・ソプラノのユニット「リベラ」のアルバム「Angel Voices」をご紹介いたします。
少年が変声期までの限られた時間でしか出すことのできない高音は、どうしてあんなにも儚く美しいのか。
その響きは人の声でありながら、人を超越した存在を思わせます。
透き通るようなハーモニーを聴いていると、天使の歌声はきっとこのような響きに違いない、そう感じてなりません。
耳を傾けていると、穏やかで優しい気持ちにさせてくれるアルバムです。
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≪原作ゲーム≫

「『うみねこのなく頃に』Episode3 Banquet of the golden witch」(Episode1/Episode2も収録!)
価格:1,575円(税込)

コミックマーケット2日目 8月16日(土)発売
西1ホール れ52a「07th Expansion」にて頒布。8月17日より各ショップ様にて委託販売開始

【動作環境】
●OS:Windows XP ●DVD−ROMドライブ
●HDD:1.5GB 以上の空き容量
●ディスプレイ:640×480(FullColor 表示可能な機種)
●メモリ:128MB 以上  ●DirectX 8.0a 以降
●サウンド:DirectSound に対応したサウンドカード
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INFORMATION
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《New Disc Release》
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■志方あきこ/PCゲーム『うみねこのなく頃に』テーマソング
うみねこのなく頃に

8月29日発売
発売:フロンティアワークス/2008年8月29日よりアニメショップにて販売開始予定

≫関連サイト
アニメ『うみねこのなく頃に』公式サイト
http://umineko.tv/web/index.html

志方あきこ公式サイト
http://shikata-akiko.com/

(C)竜騎士07/07th Expansion

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