浦和・林、リーグ戦初出場 サテライトで結果

 J1浦和のMF林勇介(19)=170センチ、60キロ=が、24日の大宮戦(1―1)でリーグ戦初出場を果たした。岩手・盛岡商高2年時の全国高校選手権では、鋭いドリブルを武器に、東北勢として40大会ぶりの優勝に貢献。昨季はプロの壁に直面したが、今季はサテライトリーグで得点するなど猛アピールしてきた。J1屈指の強豪でもまれながら、成長を続けている。

 念願の初出場は後半35分。MF原口元気に代わり、ホーム、埼玉スタジアムの3万7000人の観客の前で堂々のプレー。「大勢のサポーターの前で試合できるのは幸せだったし、楽しかった」と感想を語った。

 盛岡市出身で、盛岡市青山小4年でサッカーを始めた。優勝した全国高校選手権では、決勝のゴールを含め3得点を挙げる活躍で、大会優秀選手にも選ばれた。

 期待されて加入した昨季だったが、プロの当たりの強さや寄せの速さに苦しんだ。練習では、田中マルクス闘莉王や坪井慶介ら日本を代表するDF陣と相対し、「高校で通じたプレーが通用しなかった」と振り返る。

 そこで昨オフ、まずは肉体改造に着手。筋力アップを図り、当たり負けしない体をつくると同時に、しっかりと走り込んで持久力を向上させた。

 さらに、今季、意識したのが、DFラインの裏への飛び出し。練習ではチームメートで日本代表のFW田中達也のプレーを観察し、寮ではスペインリーグ、バレンシアのMFシルバの抜け出し方をDVDで研究。「タイミングがつかめた。前を向いて勝負できるようになった」という。

 プロのスピードにも徐々に慣れ、キャンプの練習試合などで結果を出し、開幕ベンチ入り。1―0で勝ったサテライトリーグの新潟戦(4月5日)では決勝点を挙げるなどその後もアピールし続け、初出場をつかんだ。

 次は、先発出場を目指す。いずれも18歳の原口、山田直輝ら自分より若い選手がスタメンに名を連ねることは発奮材料だ。「刺激を受けている。負けたくないという気持ちは強い。次は点に絡むプレーをしたい」と力を込める。(大橋大介)


2009年05月27日水曜日

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