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2009年5月26日(火) 19:20 |
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不妊治療行う病院にアンケート調査
香川県立中央病院での問題を受けて厚生労働省は全国の不妊治療を行う病院に緊急アンケート調査をしました。
その結果、4分の1の病院がいまだ受精卵の取り違えを防ぐための管理マニュアルを作っていないことがわかりました。 香川県立中央病院では、受精卵の取り違えの問題を受けて胚培養士を2人から5人に増やし、複数で受精卵の確認作業を行う管理マニュアルを作成しています。 しかし、厚生労働省が今月発表した緊急アンケート調査では、全国の不妊治療を行う病院564ヶ所のうち、全体の4分の1にあたる145の病院が安全管理のマニュアルを作っていないことがわりました。 また、88の病院では、受精卵を2人以上の胚培養士で取り扱うダブルチェックを行っていませんでした。 整備が進まない管理体制の背景に産科に関わる人手が不足しているとの声も聞かれます。 徳島大学付属病院では、4人の不妊治療担当医師と胚培養士が2人います。 しかし、産科の医師が10年間で2割減少している中、不妊治療担当の医師も専任ではなく、他の業務と兼務しているのが現状です。 多くの病院では、不妊治療専門の胚培養士や医師を新たに雇用することは経営的にも難しいといいます。管理マニュアルは必要ですが、このままでは不妊治療をやめる病院が出てくる可能性もあると指摘します。 二度とミスを起こさないために病院の管理体制の整備とともに不妊治療に携わる医者などをどのように養成し確保していくかが大きな課題となっています。
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