タクシーの売上金を盗んだとして、警視庁少年事件課と西新井署は26日、足立区の配管工の少年(17)ら少年5人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。少年らはタクシーに乗車して売上金を盗めそうな場合、「ピンサロ行こう」と運転手に気付かれないように合言葉を決めていたという。同署管内で1~3月、タクシー運転手から9件の被害届(総額約30万円)が出されており、同課は少年らのグループが関与したとみて追及する。
逮捕容疑は、3月17日午前3時50分ごろ、足立区谷在家3の路上で、タクシー運転手の男性(57)から現金5500円入りの手提げ袋を盗んだとしている。
同課によると、助手席に乗った少年が金を払うふりをして運転手の気を引き、後部座席の他の少年が手提げ袋を盗んだ。少年らは不良グループの仲間から「簡単で面白いから」と手口を教わっていたという。乗り逃げする際の合言葉は「のんちゃん」とも決めていた。【町田徳丈】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年5月27日 地方版