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【愛知】平日の夜間診療開始へ 海部地区休日診療所2009年5月27日
海部医師会と津島市医師会は10月から、津島市莪原町にある海部地区休日診療所で平日夜間診療を始める。軽い症状の患者が詰め掛け、医師の勤務が過酷になっている総合病院を手助けし、地域医療を守ろうとする取り組みだ。 海部地域には、民間医院に比べ高度な医療を提供する海南病院(弥富市)や津島市民病院、公立尾陽病院(甚目寺町)がある。しかし勤務医師数の少ない平日夜間の時間帯に、比較的症状の軽い患者が詰め掛け、重症患者に適切な医療を行うのが難しくなっているほか、夜間の過剰勤務が医師の減少に拍車を掛けている。 両医師会は2004年まで、輪番制で当番医を決め在宅夜間診療を実施してきたが、「当番医院まで遠い」などの理由で1日当たり平均1人の患者しかこなかったという。しかし今回、両医師会の開業医が地域の救急医療を守るために再び団結することになった。 海部地区休日診療所は、同地域のほぼ中心に位置する。平日夜間診療は午後8時半から午後11時半まで。医師1人と看護師1人、事務員2人の4人態勢で診療に当たる。約60人の医師がローテーションで勤務する。費用は年間3000万円ほどかかるが、9市町村が負担する。 海部医師会の鈴木孝一会長は「地域医療を守るために協力したい」と話している。 (市川真)
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