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詳細検査21人は全員陰性
新型インフルエンザの国内感染が兵庫県、大阪府から滋賀県、東京都に広がり全国的な拡大が懸念されている。県危機対策課によると、本県では新型ウイルスに感染したかどうかを判定する詳細(PCR)検査を21人(20日現在)が受けたが、いずれも陰性で通常のインフルエンザ、またはインフルエンザでさえなかった。県は「県内でもいずれ感染が確認されるだろうが、病原性を考えれば慌てる必要はない」と冷静な対応を呼び掛けている。
国は(1)簡易検査の結果が新型と同じA型陽性(2)渡航歴(3)せきなどの症状―の3要素を満たすと新型インフルの「疑い例」と定義。PCR検査を行い、新型ウイルスへの感染の有無を特定する。国内発生を受け、定義の(2)渡航歴は「患者との接触歴」に緩和されている。
ただ、PCR検査で陰性となるケースは多い。国は当初、カナダを訪問した男子高校生らを疑い例として発表。その後も発表しては否定する形を繰り返した。
県内で、3要素に該当した人はいない。PCR検査を受けた21人は多くても2要素を満たしただけで、診察した医師の判断で慎重を期して検査したケースだ。
県健康対策課は「早期発見のため、疑い例未満の人も広く検査しているので、検査にかけただけで公表することはない」とし、検査件数だけを明らかにしている。
県はPCR検査で陽性反応が出た場合に「感染の疑い」として公表する。その後の確定検査で陽性と確認された時点で「感染」となる。
新潟日報2009年5月20日
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