2009年5月26日19時41分
【北京=坂尻顕吾】中国の人民日報系の国際報道紙「環球時報」は26日、政府系シンクタンクや名門大の専門家ら20人に北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の評価を尋ねたところ、6人が「失敗」と答えたと伝えた。回答内容の詳細は伏せているが、20人のリストは実名で掲載した。
中国では、政府系シンクタンクのほか、北京大や清華大など名門大の教授らが政府の外交政策にかかわることが多い。中国外務省は議長国として6者協議を続ける姿勢を崩していないが、内部で異論がくすぶっている様子がうかがえる。
同紙によるとアンケートは3問で、北朝鮮が核実験を実施した25日に一斉に行われたという。「6者協議は失敗だったかどうか」という質問のほか、「国際社会による北朝鮮へのさらなる厳しい制裁を中国は支持すべきかどうか」も尋ね、これは支持と不支持が10人ずつに割れた。「北朝鮮のカード(挑発行為)はまだあるかどうか」では、13人が「まだある」と答えた。