2009年5月26日13時58分
【ハノイ=柴田直治】ハノイで開かれていたアジア欧州会議(ASEM)外相会議は26日、北朝鮮の核実験を非難する声明を採択した。
声明は「地域の平和と安定、核不拡散の観点から北朝鮮の核実験を非難する。実験が6者協議と国連安全保障理事会決議に違反することは明らかだ。北朝鮮がさらなる核実験をあきらめ、安保理決議に従うよう強く促し、6者協議への即時復帰を求める」としている。
ASEM閉会時に発表される議長声明とは別の独立した声明の採択を日本政府が求め、参加43カ国・2機関に働きかけていた。アジア側の外交筋によると、独立した声明の採択には当初、中国などが前向きではなかったが、欧州を中心に多くの国が日本に同調。日中韓を中心に25日夜から文言の調整を続けていた。