岩手県北自動車が民事再生手続き申請 (2009/05/15) |
岩手県の県北地域や沿岸部などでバス事業を展開する岩手県北自動車(盛岡市、三船博敏社長)と関連会社の浄土ケ浜パークホテル(宮古市、同社長)は十四日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て、同日、保全命令を受けた。両社合計の負債総額は約百二十億円。 同日、県庁で会見した三船社長と申立代理人の小林信明弁護士(東京)によると、全二百二十四系統ある乗り合いバスの営業は従来通り継続。県北自動車二百八十人、同ホテル五十五人の正社員の雇用も維持する。 福島県など全国でバス会社の再生を手掛ける経営共創基盤(東京)の支援を受けて再建を目指す。 岩手県北自動車は一九四三年の設立。「県北バス」の愛称で路線バスや貸し切り・高速バス事業を行うほか、陸中海岸国立公園で観光事業を展開。 営業エリアの人口減や昨年の岩手・宮城内陸地震と青森・岩手沿岸地震による観光客の減少、燃料価格の高騰、関連会社の八幡平観光(八幡平市)の破産などで経営環境が悪化した。 |
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