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IMF:アジアの外貨融通枠組み 幹部が拡大けん制

 来日した国際通貨基金(IMF)のジョン・リプスキー筆頭副専務理事が18日、東京都内で会見し、日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)が合意した外貨融通枠組みのチェンマイ・イニシアチブ拡大について、「バランスが取れたグローバルな仕組みと一貫性を持つべきだ」と述べた。チェンマイ・イニシアチブの現在の枠組みは歓迎するものの、将来、IMFと並立する国際機関に発展することには懸念を表明した形だ。

 チェンマイ・イニシアチブは、アジア各国が通貨危機に陥った場合に、各国の外貨準備から資金を融通し合う仕組み。関係国が今月、資金規模を従来の800億ドル(約7・7兆円)から1200億ドル(約11・5兆円)に拡大することに合意した。現在はIMFの補完的役割の位置付けにあり、独自で行う融資額には制限がついている。90年代末のアジア通貨危機で日本は、IMFのアジア版ともいえるアジア通貨基金の設立を模索したが、米国などの反対で実現しなかった経緯がある。【斉藤望】

毎日新聞 2009年5月19日 0時32分

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